金沢
2025年04月06日
底力が違うフューリアス「おトクにPLAY!オッズパーク杯 湖南賞」(金沢競馬)
4月の金沢競馬は毎週日、火曜日の開催となります。6日(日)のメインカードは最終第11レースで争われる、「おトクにPLAY!オッズパーク杯 湖南賞」(B1級準重賞、金沢競馬場1700メートル)で、勝ち馬には4月27日に行われる利家盃(2000メートル)への希望投票優先権が与えられ、A級復帰を目指す実力馬が顔をそろえました。
◎5 フューリアス(牡7、藤田弘治厩舎)は3月に入って浦和から金沢へ戻って来て、再転入初戦のC1級一組(1700メートル)で後続を8馬身引き離す圧逃劇を演じました。4歳秋まで金沢のA1級で活躍していた実績からC1級に下がれば妥当な結果かもしれませんが、ここ2年ほどは南関東のB2クラスで3着に追い上げるのがいっぱいだった成績を考えると、骨っぽいメンバー相手に想像以上の強い勝ちっぷりでした。その後はここ目標に追い切りを重ねており、終始楽な手応えで前走並みの時計はマークしています。続けて1700メートルを走れるのは歓迎で、逃げた馬を前に見ながらレースが運べれば、底力の違いで直線抜け出してくるはず。
○4 ホウオウジュレップ(牝7、加藤和宏厩舎)は大井で勝ってリズムを取り戻した冬場の活躍ぶりから、開幕戦のB1級一組(1500メートル)で1番人気に推されましたが、ゴール手前で2番人気のペガサスターボに捕まってしまい悔しい2着でした。押し切れませんでしたが、先手を奪えなくても3コーナー手前から先頭に立って3着以下を大きく引き離しており、A級に入っても通用していたスピードは健在。今回は追い切りの反応も上向いており、馬体重が回復するなら、本来の粘り強さが発揮できそうです。
▲3 コルニリア(牡8、金田一昌厩舎)は前走のB1級三組(1500メートル)を逃げ切って、昨年暮れに高知から金沢入りして3戦連続で連対を外さないスピードを見せています。1700メートル戦は初めてとなりますが、追い通しの手応えながらも3コーナー手前から後続を引き離した前走の勝ちっぷりなら、スタートダッシュを決めてペースを握ってしまえば、再び押し切りは可能です。
△7 メタルスパーク(セン8、加藤和義厩舎)は中央2勝クラスでも馬券に絡んでいた実績から、転入初戦の開幕戦から注目を集めましたが7着と伸び切れませんでした。2戦目のB1級一組(1400メートル)でも離された4着と見せ場がなく、期待したほどの走りができていません。今回はさらに追い切りを強化して気合を入れ直されており、今開催から金沢復帰となる吉原寛人騎手の導きで復調のきっかけをつかみたいところです。
△9 イスカンダル(セン6、井樋一也厩舎)は中央2勝クラスから転入後A1級で入着いっぱいのレースが続いていましたが、開幕戦のA2級一組(1700メートル)で直線外から伸びて3着に入りました。引き続き1700メートル戦は良さそうで、前崩れの展開になるなら直線浮上してくるシーンは十分に考えられます。
(文/中部地方競馬記者クラブ)