金沢
2025年05月27日
必勝期すオヌシナニモノ「能登復興支援 次回ナイターは7/27特別」(金沢競馬)
2日間連続でのナイター開催で行われている今週の金沢競馬。5月27日(火)のメインカードは最終第11レースで争われる「能登復興支援 次回ナイターは7/27特別」(A1級一組、金沢競馬場1400メートル)です。回避馬が相次いで5頭立ての少頭数となり、現金沢短距離王のオヌシナニモノにとっては負けられない一戦になりました。
◎2 オヌシナニモノ(牡8、佐藤茂厩舎)は前走の金沢スプリングカップ(1500メートル)を制して重賞5勝目を飾りました。今季初戦のA1級一組(1500メートル)ではゴールドハイアーの3着に敗れて年齢的な衰えも心配されましたが、逃げたハクサンパイオニアを外からぴったりマークし、3〜4コーナーでかわすと、4馬身突き放す圧勝劇でした。その後は1カ月以上レース間隔が空きましたが、5月に入ってからは毎週のように追い切り時計は出しており、依然パワフルな動きを見せています。スピードがフルに発揮できる1400メートル戦は大歓迎で、今回も貫禄の違いを見せつけてくれそうです。
焦点は相手探しで、有力視されるのは○3 ハクサンアルタイル(牡5、堀場裕充厩舎)です。2走前の利家盃(2000メートル)では末脚不発の7着に終わりましたが、前走のA1級一組(1400メートル)は直線内から鋭く伸びて2着に巻き返しており、短距離戦の方が連に絡んでいる近況。今回も1400メートル戦を選んでエントリーしており、オヌシナニモノが後続を大きく引き離して逃げる展開になるなら、混戦の次位争いから抜け出してくるでしょう。
▲4 モダスオペランディ(牡9、金田一昌厩舎)は今春に大井から転入してきてまだ連絡みはありませんが、5頭立てだった2走前のA1級二組(1400メートル)では3着まで追い上げてきています。頭数が多くなると追走で苦労する面が見られるだけに、馬群をさばきやすい少頭数になるのはプラス。中間には併走追い切りをかけられて気合を入れ直されており、なんとか復調へのきっかけをつかみたいところです。
△1 ブンブンマル(牡7、川添明弘厩舎)も今春の名古屋から転入後は苦戦が続いていますが、この距離での走破時計は縮めています。調教では連日のように追い切りを重ねて元気いっぱいで、モダスオペランディとの3着争いには加わるはず。
△5 ミトノシャルマン(牡5、鋤田誠二厩舎)は今季名古屋から金沢入りして大敗が続いていますが、転厩した今回は追い切りの動きが一変しました。重賞でも活躍していた3歳時のスピードが戻るなら、金沢でもうひと花咲かせられそうです。
(文/中部地方競馬記者クラブ)