金沢
2025年09月13日
11歳でも衰えを感じさせないスターライトブルー「敬馬賞」(金沢競馬)
7日に再開された金沢競馬の3連休期間中は土、日曜日の2日間で開催されます。13日(土)のメインカードは第10レースの「敬馬賞」(B級以下9歳以上、金沢競馬場1400メートル)です。
敬老の日にちなんで22年から行われている東海地区交流の準重賞ですが、昨年は東海地区から遠征馬がいなかったこともあって1着賞金を80万円に引き上げました。しかし参戦してきたのは名古屋から1頭のみで、まだ残暑が厳しい時期に高齢馬を輸送するリスクを考えると開催時期の見直しが必要なのかもしれません。
名古屋から参戦してきた◎5 スターライトブルー(牡11、名古屋・井上哲厩舎)は17年に兵庫で2連勝して中央へ復帰し2勝した実績があり、その後南関東で3勝を挙げました。名古屋に移籍したのは昨春でA級で苦戦が続いていましたが、今春にC級まで下がったことで2連勝を飾って自信を取り戻し、5走前のB級6組(1400メートル)では2着に踏ん張って健在ぶりをアピールしています。ここ3走は着外ですが、この敬馬賞を目標に追い切りもしっかりこなして、年齢を感じさせない動きを見せています。金沢でもしぶとい先行力が発揮できれば、直線抜け出しが図れそうです。
実績面で注目されるのは高知からの転入初戦○7 コスモカレンドゥラ(牡9、井樋一也厩舎)です。中央在籍時に芝の中距離戦で5勝を挙げた元オープン馬で、昨秋からの高知では掲示板止まりでしたが、ここなら復調のきっかけがつかめそうです。追い切りの動きも悪くないことから、ダートがこなせないわけでもなさそうで、発馬を決めて好位からレースが運べるなら一変があっても不思議ではありません。
追い比べ勝負になれば▲4 ガクチカキッズ(牡11、堀場裕充厩舎)が優位。安定した差し脚を武器に昨年はA2級で連絡みしていた実力馬で、今春もB1級で3戦続けて馬券に絡んでいます。ここ3戦は掲示板外ですが、レース間隔が空いたこともあって久々に追い切りをこなしています。以前の活気が戻ってくれば、格上馬の意地を見せられそうです。
△3 サンハンツビル(牝9、高橋優子厩舎)は金沢初勝利となった2走前のC1級四組(1400メートル)でマークした1分29秒0が光ります。先手が奪えないと前走のB2級五組(1400メートル)のように大敗する危険はありますが、得意な道悪馬場になってペースを握ることができれば、逃げ切りもありそうです。
△11 バトルオサンナ(牝11、宗綱泰彦厩舎)は3歳時に金沢で走っており、鋭い末脚を武器にB2級特選でも勝ち負けしていました。その後は川崎、兵庫、浦和、高知と渡り歩き、8年ぶりに金沢へ戻ってきました。追い切りの動きが良かったことから、先行勢が競り合う展開になれば浮上するチャンスがあるかもしれません。
(文/中部地方競馬記者クラブ)