金沢
2025年09月14日
快速プレシオーソの相手探し「百万石スプリント」(金沢競馬)
9月14日(日)の金沢競馬は重賞が2本立てで、最終第12レースに「百万石スプリント」(金沢競馬場1400メートル)が行われます。大雨による浸水被害を受けた厩舎関係者のモチベーションと馬券の売り上げアップを狙って、本来平場レースとして行われるはずだった1400メートルのA1級一組戦の1着賞金を400万円まで増額し、急きょ重賞として実施することになりました。
転入から圧勝続きの◎2 プレシオーソ(セン8、金田一昌厩舎)が今回も不動の人気となりそう。前走の日本海スプリント(1400メートル)は、逃げたハクサンパイオニアを前に見ながらレースを進め、3コーナー内からかわして先頭に立つと直線は独走状態。後続に5馬身差をつけて重賞初制覇を飾りました。その後は浸水被害もあって乗り出しは遅れましたが、6日の本追い切りでは手綱を抑えたままでも4ハロン50秒を切る好タイムをマークしており、引き続き順調な様子。今回も逃げた馬を早めにかわして直線先頭へ抜け出すことができれば、スピードの違いを見せつけられそうです。
○1 ハクサンパイオニア(牡5、加藤和義厩舎)は前走の日本海スプリントでプレシオーソとのスピード対決に注目が集まりましたが、早めに捕まってしまう苦しい展開となり、ゴール手前で力尽きて4着に敗れました。最も重い59キロが響いたようで、今回は定量の57キロに戻るのはプラス材料。馬場が使えるようになってからは毎週のように追い切り時計を重ねて乗り込まれており、再び得意な1400メートル戦が舞台ならプレシオーソに一矢報いたいところ。
▲4 ハクサンアルタイル(牡5、堀場裕充厩舎)は前走の日本海スプリントで直線外から脚を伸ばし、粘り込みを図ったハクサンパイオニアをゴール前でかわして2着に入りました。現状では1700メートル戦よりも1400メートル戦の方が末脚の切れ味は良く、今回もプレシオーソが早めに先頭へ立って後続を大きく引き離す展開になれば、混戦の次位争いから抜け出してきそうです。
△3 コパノフランシス(牝6、菅原欣也厩舎)は前走の読売レディス杯(1500メートル)で人気薄ながら5着と地元勢で最先着を果たしました。脚を溜めながら追走できれば、直線でひと伸びできるタイプで、ハクサンアルタイルに代わって2番手まで直線浮上してくるシーンは考えられます。
△5 ロマンスグレー(牡6、中川雅之厩舎)は今春に船橋から転入してきてまだ連絡みはありませんが、1700メートル戦で入着を外さない走りが続いています。レース間隔が空いたことで、追い切りがかけられるようになっており、初めての1400メートル戦に戸惑わなければ、上位争いに加わってきそうです。
(文/中部地方競馬記者クラブ)