金沢
2025年09月29日
持ち時計上位ケーズコマクサ「くろゆり賞」(金沢競馬)
今週の金沢競馬は月、火曜日の2日間連続開催になります。9月29日(月)のメインカードは最終第12レースで争われる準重賞「くろゆり賞」(2歳金沢デビュー馬限定、金沢競馬場1400メートル)です。8月19日に予定されていましたが、記録的豪雨による浸水被害で開催できなかったため、1カ月以上遅れての実施となりました。10月28日のネクストスター金沢(1400メートル)を占う上でも重要な一戦になります。
◎7 ケーズコマクサ(牝、中川雅之厩舎)は前走の2歳馬による当地最初の重賞・石川テレビ杯(1400メートル)で勝ったエムティジークには引き離されましたが、3コーナーから2番手に浮上して連対をキープしました。2走前の2歳1組(1400メートル)で4着に敗れて人気を落としていましたが、エムティジークがスタートから飛ばして逃げる速い流れにも動じず2着に巻き返したのは素質がある証拠です。連戦になるため強い追い切りはかけていませんが、引き続き感触は悪くなさそう。エムティジークが不在のメンバー構成なら1分29秒台の走破時計は抜けており、好位追走から直線抜け出しが図れそうです。
○1 カミノメノルカ(牝、高橋俊之厩舎)は前走の石川テレビ杯でゴール前脚を伸ばし、2着ケーズコマクサを追い詰めましたが、3/4馬身及ばずの3着でした。連対には届きませんでしたが、2番手からの追走でも最後まで崩れずに伸びてきたのは収穫で、直線でケーズコマクサと馬体を併せてたたき合いに持ち込めば、競り勝つシーンは考えられます。
▲3 リュウノタイタン(牡、加藤和義厩舎)は前走の石川テレビ杯でスタートダッシュがつかず最後方からの追走になりましたが、直線外から脚を伸ばして5着まで追い上げてきました。初の1400メートル戦に戸惑ったようで、2走目になる今回は上積みが見込めます。追い切りでも長めに乗られて鋭い動きを見せており、スタートを決めて積極的に運べれば、エムティジークを大差引き離した新馬戦の再現があるかもしれません。
△9 プロミスザムーン(牡、金田一昌厩舎)は金沢では珍しい北海道セレクションセール取引馬で、2歳新馬(1400メートル)から注目を集めました。期待通りに後続を9馬身引き離す圧勝劇を演じましたが、勝ちタイムは1分31秒台と平凡で石川テレビ杯を走ったメンバーに比べると見劣ります。速い追い切り時計も出ていないことから評価を控えめにしましたが、素質を秘めているだけにあっさり勝っても不思議ではありません。
△5 リュシエンヌ(牝、佐藤茂厩舎)は浸水被害で群馬県の育成牧場へ避難していたため石川テレビ杯には間に合いませんでしたが、2戦目の2歳1組(1400メートル)で3着に粘り込んでケーズコマクサに先着しています。カミノメノルカの猛追を抑えて新馬勝ちも飾っており、休み明けでも目が離せない存在です。
(文/中部地方競馬記者クラブ)