金沢
2025年10月19日
リトルサムシングには逆らえない「MRO金賞」(金沢競馬)
今週の金沢競馬は日、火曜日の通常開催に戻ります。19日(日)のメインカードは最終第10レースで争われる3歳重賞「第69回MRO金賞」(金沢競馬場1400メートル)です。
23年に地元3歳馬による短距離重賞にリニューアルされてからまだ1番人気の馬が勝っていませんが、今年の主役を務めるリトルサムシングがそのジンクスを打ち破れるのか注目です。
◎5 リトルサムシング(牡、加藤和義厩舎)は、百万石かがやきナイター賞(1700メートル)とサラブレッド大賞典(2000メートル)の3歳重賞2連勝中の勢いから、古馬初挑戦となった前走のイヌワシ賞(2000メートル)でも1番人気に推されましたが、好位追走いっぱいの7着に敗れました。逃げたプレシオーソを前に見ながらの追走になりましたが、ロマンスグレーと馬体を併せて2番手で競り合う格好になってしまい、2周目3コーナーで力尽きてしまいました。金沢入りしてから初めて連絡みを外しましたが、引き続き追い切りでは余裕ある手応えながらも好時計をマークしています。1400メートルは転入初戦以来になりますが、勝ち時計の1分27秒2は今回のメンバーでは抜けており、地元の同世代相手ならスピードの違いを見せて巻き返せそうです。
○7 ショウガマッタナシ(牝、高橋俊之厩舎)は百万石かがやきナイター賞とサラブレッド大賞典はいずれも距離が長くて着外に敗れましたが、トライアル戦となる前走の石川門カップ(1400メートル)を逃げ切って復調をアピールしました。6月に行われた3歳牝馬重賞の加賀友禅賞を制すなど1400メートルは相性が良く、これまで馬券絡みを外したことがありません。夏場は伸び悩みましたが、涼しくなった前走あたりから調教のピッチが上がっており、2週連続で追い切り時計をマークするほど元気いっぱいです。逃げるリトルサムシングを前に見ながら追走して直線のたたき合いに持ち込むことができれば、競り勝てるかもしれません。
▲1 ゴールドパース(牝、佐藤茂厩舎)は前走の石川門カップでも2着とあと一歩が届かないレースが続いていますが、どんな距離でもゴール前伸びてくる末脚は信頼できます。追い切り気配はさらに上向いており、リトルサムシングが後続を大きく引き離して逃げる展開になるなら、再び混戦の次位争いから抜け出してきそうです。
△2 タルバン(牡、加藤和宏厩舎)も相手なりに走れる器用さがあって大崩れはありません。ハードな追い切りもこなせるようになって夏負けから立ち直っており、距離短縮で積極的に運べれるなら前残りが図れるかもしれません。
△6 キタノダイヤ(牝、鈴木正也厩舎)は前走の石川門カップで2着ゴールドパースに直線かわされて3着も、逃げたショウガマッタナシの2番手に3コーナーで浮上して見せ場はありました。今年5月にデビューしてからまだ掲示板は外しておらず、今回も上位争いに加わってきそうです。
(文/中部地方競馬記者クラブ)