金沢
2025年10月12日
遠征でも決め手生かせばココキュンキュン「金沢シンデレラカップ」(金沢競馬)
土、日、火曜日の変則日程で行われている今週の金沢競馬。10月12日(日)のメインカードは第8レースで争われるグランダム・ジャパン2歳シーズン第2戦「第10回金沢シンデレラカップ」(2歳牝馬・地方全国交流、金沢競馬場1500メートル)になります。
今年は川崎と兵庫から2頭ずつ、大井と高知から1頭ずつの計6頭が遠征してきましたが、どの馬も甲乙つけがたく、白熱した戦いになりそうです。
◎1 ココキュンキュン(兵庫・長南和宏厩舎)は、ここまで6戦して4勝と今回のメンバーの中で一番多く勝ち星を挙げています。特に印象的なのは前走のグランダム・ジャパン第1戦の園田プリンセスカップ」(園田1400メートル)で、直線外から脚を伸ばして、3コーナーで先頭に立って押し切りを図ったサラサチャレンジをゴール前でかわして重賞初制覇を飾りました。その後はここ目標に追い切りを重ねており、引き続き活気ある動きを見せています。うまく好位で折り合うとキレのある差し脚が使えるタイプ。金沢でも落ち着いてレースが運べれば、重賞連勝に手が届きそうです。
○7 スプリンガフォート(川崎・佐々木仁厩舎)は北海道デビューで、門別1000メートルの認定未勝利を逃げ切って初勝利。その後移籍した川崎でも1500メートル戦を逃げ切って認定勝ちを飾っています。すでに1500メートル戦を逃げ切っているのはこの馬だけで、軽快なスピードは今の逃げ有利な金沢コースに合いそう。追い切りでは手綱を抑えたままでも併走したサラサチャレンジに同着しており、引き続き動きの良さを見せています。今回も後続を引き連れながら4コーナーを先頭で回ることができれば、直線たたき合って競り勝つことは可能です。
▲3 サラサチャレンジ(川崎・佐々木仁厩舎)も川崎でデビュー勝ちを飾った好素材です。前走の園田プリンセスカップはゴール前でココキュンキュンにつかまってしまいましたが、3コーナーから先頭に立って直線抜け出した時にはそのまま押し切ってしまうかの勢いでした。追い切りでは併走したスプリンガフォートに手応えで圧倒されましたが、追い切り時計は詰めており、調子落ちはありません。吉原寛人騎手の手腕で新味が引き出せれば、際どい勝負に持ち込めるかもしれません。
△5 ハーティパーティ(兵庫・諏訪貴正厩舎)も園田でデビュー勝ちを飾っています。前走の園田プリンセスカップは4着でしたが、直線内から脚を伸ばしてしぶとく3着争いに加わっていました。非凡な勝負根性を秘めており、直線の追い比べ勝負になるなら再び上位進出がありそうです。
地元勢では△10 グリーゼ(中川雅之厩舎)に期待します。北海道からの転入馬で今回が金沢初戦となりますが、認定新馬勝ちを飾っており、スプリンガフォートと比べても実績では見劣りしません。門別の2歳オープン戦でも先行するスピードを見せていたことから、金沢なら前残りが図れるかもしれません。
(文/中部地方競馬記者クラブ)