兵庫
2025年11月27日
JRAトウカイマシェリが押し切る「兵庫ジュニアグランプリ」(園田競馬)
27日(木)の園田競馬メイン第11レースに未来優駿「第27回兵庫ジュニアグランプリJpnII」(2歳定量、園田競馬場1400メートル)が行われる。
◎12 トウカイマシェリ(牝、JRA・高柳大輔厩舎)はデビューから芝で走っていたが、前走のエーデルワイス賞JpnIIIでは初めてのダート挑戦でいきなり2着。序盤で掛かり気味に押して行った分、ゴール前はもうひとつギアが上がらずにリュウノフライトと脚色が一緒になってしまったが、初ダートでトップクラスと差のない競馬ができた点は高く評価できる。大外枠なら位置取りを気にせずに折り合いに専念できる。
○2 ゴッドバロック(牡、北海道・角川秀樹厩舎)は6戦3勝(重賞1勝)ですべて3着以内。のちに鎌倉記念を勝った地元の最強2歳馬ベストグリーンに0秒3差まで迫った栄冠賞など、一線級を相手に引けを取らない走りを見せている。ハイペースが予想されるメンバー構成で、決め手が生きてくる。
▲7 ローズカリス(牝、JRA・大橋勇樹厩舎)はJRA勢で唯一、中央のレースで2勝している。テンの速さは魅力的でいかにも小回りコースは合う印象だが、逃げられないとモロそうな印象があるため同型馬との兼ね合いが鍵になる。
☆11 エイシンイワハシル(牡、坂本和也厩舎)は門別デビューだが、兵庫に転入してから重賞を連勝中。転入して間もなかった兵庫ジュベナイルカップは辛勝だったが、予定通りに調整を行えた前走のネクストスター園田では2番手から抜け出して力の違いを見せた。他地区の有力馬に比べると園田で2走したアドバンテージは大きく、地元馬悲願の初制覇も夢ではない。
△5 エコロレーヴ(牡、JRA・森秀行厩舎)は高速決着だったオキザリス賞で逃げて3着に入った価値が大きい。小回りへの適性は未知数だが、昨年のこのレースで逃げて2着に入った地元の吉村智洋騎手が騎乗している点は魅力的。今年も逃げて一発を狙ってきそうだ。
△10 スペシャルチャンス(牡、北海道・田中淳司厩舎)は今年の門別最初の新馬戦を勝利し、ネクストスター門別も勝利した北海道屈指の快速馬。折り合いの心配はないようで、外枠なら控えても競馬ができる。小柄な馬で輸送による馬体減がなければ好勝負になる。
(文/大阪日刊スポーツ・松本健史)