金沢
2025年11月05日
復活気配あるタルバンが上位「近江町市場カニまつり特別」(金沢競馬)
火、水曜日の2日間連続で開催されている11月最初の金沢競馬。5日(水)の第10レースで争われる「近江町市場カニまつり特別」(B1級一組、金沢競馬場1700メートル)は、このクラスでは数少ない1700メートルで、距離克服を狙って多数のメンバーが参戦してきました。
まず注目を集めるのは◎9 タルバン(牡3、加藤和宏厩舎)です。夏場に伸び悩んだ時期もありましたが、前走の3歳重賞・MRO金賞(1400メートル)では、勝ったリトルサムシングには離されましたが2着と好走。直線外から伸びて、逃げ粘るモカチャンを捕らえた脚色は悪くありませんでした。5月の北日本新聞杯で7着、7月の百万石かがやきナイター賞で5着と1700メートルでは馬券に絡めていませんが、2000メートルの石川優駿とサラブレッド大賞典でともに3着と健闘していることから、こなせない距離ではありません。今後A級に上がって活躍するためにも1700メートルで好勝負を演じて苦手意識を払しょくしたいところでしょう。
○1 セラフィナイト(牡7、藤田弘治厩舎)は3走前の準重賞・能登波の花賞(1700メートル)で休み明けもあって8着に敗れましたが、ここ2走の1500メートルでは人気薄ながら安定した差し脚を繰り出して3、2着と浮上しています。転入前の兵庫ではB1で2着がある実績からまだ上を望めそう。追い切りの動きもさらに上向いている今回は1700メートルでもしっかり脚を伸ばして上位争いに加わってきそうです。
▲5 ポッドボレット(牡6、藤田弘治厩舎)は転入初戦のA2級二組(1700メートル)で8着と奮いませんでしたが、前走はB1級四組(1400メートル)にクラスが下がったこともあって2着に巻き返しました。芝2000メートルの中央3勝クラスで2着2回の実績から距離は延びた方が良さそうで、転入当初よりも追い切りをこなせるようになった今の状態なら、好位からしぶとく脚を伸ばして直線のたたき合いに持ち込めそうです。
△8 メイショウヒメゴゼ(牝6、井樋一也厩舎)は今春に兵庫から移籍してきて1500メートルで5戦負けなしの上、目下4連勝と勢いに乗っています。1700メートルは中央や兵庫で経験はありますが、いずれも着外に敗れていて距離延長はやや疑問です。しかし発馬を決めてペースを握ることができれば、後続の追い上げをしのげるかもしれません。
△2 ハガネ(牡5、藤田弘治厩舎)は前走のB1級二組(1400メートル)でも3着に追い上げる脚を見せて、今季前半の不振から立ち直っています。1700メートルでも馬券に絡んだ実績があり、前崩れの展開になれば浮上するチャンスがありそうです。
(文/中部地方競馬記者クラブ)