金沢
2025年12月16日
重賞3連勝エムティジークが断然「あての木賞」(金沢競馬)
日、月、火、金の4日間変則日程で開催されている今週の金沢競馬。16日(火)のメインカードは最終第12レースで争われる準重賞「あての木賞」(2歳主催者認定馬、金沢競馬場1500メートル)で、重賞3連勝中のエムティジークが最後の2歳準重賞も圧逃劇で制するのか注目を集めます。
◎1 エムティジーク(牡、佐藤茂厩舎)は距離が1700メートルに延びた前走の金沢ヤングチャンピオンでも後続を6馬身突き放して逃げ切り、金沢2歳戦で敵なしの強さを見せつけています。勝ち時計の1分49秒2(稍重)は歴代2位の好タイムで、A1級古馬相手でも太刀打ちできるレベルです。その後も休むことなく乗り込まれており、追い切りでは今回も主戦の中島龍也騎手を背にして長めに乗られ、直線で強めに追われてもブレることなく伸びていました。このあと北陸・東海地区交流のライデンリーダー記念(笠松1400メートル)へ遠征するプランもあり、さらに連勝を伸ばして挑みたいところです。
焦点は次位争いで○2 ケーズコマクサ(牝、中川雅之厩舎)が相手候補の一番手です。エムティジークに先着したことはありませんが、石川テレビ杯で2着、ネクストスター金沢では3着とともに1400メートルの重賞で馬券絡みが続いています。金沢ヤングチャンピオンを自重しましたが、前走の2歳1組(1400メートル)では門別2歳オープン勝ちの実績があるサノノサルバドールとのマッチレースをクビ差で競り勝ってリズムを取り戻しています。初の1500メートルに戸惑わなければ、今回も堅実な走りで連対をキープできそうです。
▲4 モーモークローム(牝、田嶋弘幸厩舎)は前走の金沢ヤングチャンピオンで、4コーナー外から猛然と脚を伸ばして人気薄ながら3着まで浮上し、3連単万馬券を演出しました。距離が延びたことで新しい一面が引き出せたようで、1500メートルの今回も直線追い上げが期待できます。ケーズコマクサがエムティジークのペースについていけず早めに失速する展開になれば、脚を伸ばして再び浮上してきそうです。こちらもライデンリーダー記念に登録があり、初遠征に向けて弾みをつけたいところでしょう。
△6 ピンクラズベリー(牝、中川雅之厩舎)は3走前の2歳3組以下牝馬(1500メートル)で直線差し切って初勝利を飾りました。距離相性を生かして上位進出をもくろみます。
△5 スマイルホップ(牝、菅原欣也厩舎)は幼い部分があり6頭立ての少頭数は歓迎。馬券争いに加わることができれば来季に向けて大きな自信となりそうです。
(文/中部地方競馬記者クラブ)