金沢
2025年12月14日
特別編成の伯仲戦「B1級三組」(金沢競馬)
12月3週目の金沢競馬は日、月、火、金曜日の4日間変則開催になります。14日(日)はA級によるレースも組まれていますが、特別編成で上位馬の人気が割れそうな第10レースのB1級三組(金沢競馬場1500メートル)が馬券的に面白そうです。
まず人気になりそうなのは◎5 ハートロック(セン7、藤田弘治厩舎)です。前回のB1級三組(1500メートル)では無理に先手争いに加わらず好位4番手からレースを進め、逃げたマニーヒーローが3コーナーから後続を引き離しにかかると単独の2番手へ浮上して2着に入りました。控える競馬でも勝負どころからひと伸びできたのは収穫で、久々の1500メートル戦で復調のきっかけをつかみました。減り続けていた馬体重が回復したのもいい傾向で、目立った強敵が見当たらない特別編成のメンバーなら半年ぶりの白星が期待できそうです。
ペースを握るのは○1 セブンメイクハピー(牡5、金田一昌厩舎)になりそう。半年ぶりで休み明けとなった前走のB1級四組(1400メートル)は直線半ばで力尽きて5着に敗れましたが、スタートから出ムチを入れてハナを主張し、3コーナーから後続に並びかけられる苦しい展開になっても、4コーナーを先頭で回って見せ場はありました。最内枠に入ったのは歓迎で、1500メートルに距離が延びても先手を奪ってリードできれば際どい争いに持ち込めそうです。
▲7 ヴァイタリティ(牝5、藤田弘治厩舎)はハートロックが2着だった前走のB1級三組で中団追走から直線脚を伸ばして4着でした。今年6月に佐賀から移籍してきてまだ連絡みはありませんが、追い切りでは相変わらず軽快な動きを見せており、引き続き気配は悪くないように映ります。馬体重も絞れてきた今の状態なら金沢で飛躍するきっかけがつかめるかもしれません。
△8 レイズユアリミット(牡5、井樋一也厩舎)はセブンメイクハピーが5着だった前走のB1級四組で後方追走から直線脚を伸ばして3着まで浮上しました。こちらも太め残りの馬体が絞れてきて好調時の状態を取り戻しつつあり、前崩れの展開になれば直線外から突き抜けるチャンスがありそうです。
△2 グラシアーノ(牝5、堀場裕充厩舎)は連戦続きでも前走のB1級三組で直線外から脚を伸ばして3着と復調の兆しを見せました。直線の追い比べ勝負になるなら再び上位争いに加わってきそうです。
(文/中部地方競馬記者クラブ)