祝・フェアプレイ賞受賞!高松亮騎手インタビュー
2021年02月05日
昨年は164勝を挙げ、NARグランプリ2020でフェアプレイ賞を受賞した高松亮騎手。重賞はフレッチャビアンカとのコンビで岩手変則三冠を含む6勝。キャリアハイの活躍だった昨年を振り返っていただきました。
【2020年9月6日不来方賞制覇】
赤見:まずはNARグランプリ2020でのフェアプレイ賞受賞、おめでとうございます!
高松:ありがとうございます。最初に聞いた時は驚きしかなかったですね。
実は最初、岩手競馬アワードのフェアプレイ賞だと思ったんですよ。その前の年ももらっているので、今回ももらえたのかと。ただその割には言われるの早いな、くらいのリアクションで。
でもよく話を聞いたら、「コロナ渦でどうなるかはわからないですけど、表彰式は東京の雅叙園でする予定だから」って言われて、え?!全国の?という。とにかく驚きました。
赤見:フェアプレイ賞はトップジョッキーの皆さんが口を揃えて狙いたい賞だと言いますが、昨年の高松騎手は164勝して進路関係の制裁ゼロ。素晴らしい成績でした。
高松:勝利数はキャリアハイだったと思うんですけど、その中で制裁なしというのは表に出ているような数字じゃないじゃないですか。歴代の受賞者を見てもすごい方ばかりですし、自分が候補になるとかも意識していなかったので、ただただ恐縮ですという感じですね。
赤見:前の年も岩手競馬アワードのフェアプレイ賞を受賞されたということは、昨年だけではなく長い期間制裁がないんですね。フェアプレイは意識していますか?
高松:意識しているというか、それが大前提だと思っています。それでも競馬は相手があることですから、制裁になってしまうような場面もありますけど、こうして賞をいただけて、自分が信じてやって来たことが一つの形になったのかなと。最初は本当に驚きましたけど、ジワジワ喜びが来て、騎手をやっていて良かったなと思いました。
赤見:今年は表彰式がないのが残念ですが...。キャリアハイとなった昨年は本当に大活躍でしたね。振り返っていかがですか?
高松:これだけ勝たせていただいたことは頑張ってくれた馬たちと周りの皆さんのお陰なので、とても感謝しています。ただ自分としては悔しい一年でした。
去年一年はリーディングを獲るつもりで、その前の年から準備してやって来て、結果取れなかったということが大きくて。とても悔しいですし、応援して支えてくれた周りの方々に申し訳ないという気持ちが強いです。
赤見:今年こそリーディングを獲るぞと強く決意したきっかけはありますか?
高松:自分の中で「リーディングを獲って、今まで応援してくれた人たちに恩返ししたい」という気持ちが強くなったんです。騎手になったからには、いつか岩手で一番にという想いはずっとあったんですけど、実際に「リーディングを目指したいです」と言える立場になるのって難しいじゃないですか。その前の年の成績を考えれば、岩手では99勝で4位だったんです。「来年こそ」という立場じゃなかったんですけど、周りに公言して、自分なりに準備もして挑みました。最後の方は(山本)聡哉騎手と差が広がってしまったんですけど、諦めないで最後までやり切った先に何かあるだろうと信じて気持ちを切らさないようにやって来ました。結果的にはリーディングを獲れなかったことで、けっこう落ち込んでいたんです。その時にフェアプレイ賞受賞の連絡をいただいたので、すごく励みになりました。今年こそはリーディングを獲りたいですし、取らなきゃいけないと思っています。
赤見:言葉にして「リーディングを目指す」というのは、プレッシャーも大きいのではないですか?
高松:そうですね。でもそれをやってこそリーディンングだと思うので、強い気持ちでまた今年一年やっていきたいです。
【2020年10月4日ダービーグランプリ制覇】
赤見:昨年はフレッチャビアンカとのコンビで変則三冠を達成しました。高松騎手が騎乗してから快進撃でしたね。
高松:たまたまいいタイミングで乗せていただいたお陰です。東北優駿も不来方賞もダービーグランプリも勝たせていただいて、本当に感謝しています。特にダービーグランプリは賞金も上がって強いメンバーが揃っていた中で勝つことが出来たので、とても嬉しかったですね。
赤見:今年は期間限定を自粛ということで残念ですが...。現在はどんな風に過ごしていますか?
高松:こればっかりは仕方ないですね。体は緩めたくないので、今は遠野の馬の里で馬に乗っています。雪の影響で中止になった分、今年は3月の早めから開幕しますし、遠野ならば岩手県内で馬に乗れるので。
赤見:では、ファンの皆さまにメッセージをお願いします。
高松:年末年始は雪で中止になってしまい、消化不良だったのですが、例年より早く3月12日(金)に開幕します。岩手競馬が盛り上がるよう関係者皆で頑張ります。僕自身は今年こそリーディングを目指して頑張りますので、応援よろしくお願い致します。