斎藤修の重賞ピックアップ

【6/6園田・兵庫ダービー】ジンギの二冠に期待

 菊水賞で他馬を圧倒したジンギが満を持しての出走。ここまで5戦4勝、2着1回というほぼ完ぺきな成績でまだ底を見せていない。ロードカナロア×ディープインパクトという血統で地方デビューは意外だが、中央では仕上がりきらず未出走で移籍してきたとのこと。ここは通過点と見たい。レースぶり次第ではジャパンダートダービーJpnIもしくは大井の黒潮盃あたりへの遠征を期待したい。
 距離がどうかだが、同厩舎のテツもやれるのではないか。園田ユースカップがジンギとコンマ4秒差の3着。その後中央の芝1200メートル戦に2度出走して5着、7着。勝ち馬からそれぞれコンマ4秒、コンマ8秒という差は好走といっていいだろう。芝のスピード競馬で力をつけたと見る。
 中央1勝から転入して菊水賞3着だったエナキョウ。兵庫チャンピオンシップJpnIIでの4着は好走だが、地元馬ではバンローズキングス(3着)に先着された。圧倒的に強い馬がいる場合の2着以下の着順は、それが実力どおりではないことが多い。強い相手に揉まれての上昇に期待できそう。
 1400メートル戦ではあったが、ジンギに唯一土をつけたのがアイオブザタイガー。菊水賞こそ意外な惨敗だったが、前走快勝の内容から、マイペースで逃げさせると怖い存在。軽視はできない。
 のじぎく賞を制して目下3連勝と好調のチャービル、兵庫チャンピオンシップJpnIIで激走といえる地方最先着3着のバンローズキングスらも上位を狙えそう。
 ◎4ジンギ
 ○8テツ
 ▲10エナキョウ
 △2アイオブザタイガー
 △5チャービル
 △6バンローズキングス
 
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NAR『ウェブハロン』、『優駿』、週刊『競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』『地方競馬中継』解説。ドバイ・香港・シンガポール・アメリカなどの競馬にも足を運ぶ。1964年生まれ。
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