斎藤修の重賞ピックアップ

【2/2高知・黒潮スプリンターズカップ】この距離でこそスリラーインマニラ

 門別から転入して2連勝のスリラーインマニラ。前走ガーネット特別でも3コーナー過ぎで先頭に立つと軽く追われただけでモンドクラッセに4馬身差をつける楽勝だった。ここ2戦のレースぶりから高知の馬場も合うのだろう。中央時代の4勝もダート1200と1300メートルだけに、いきなりのタイトルも期待できそう。
 ブラゾンドゥリスは3年前の黒船賞勝ち馬。昨年秋の門別でも特別戦しか使われていないとはいえ重賞常連の馬たちと互角のレースをしていた。前走兵庫ゴールドトロフィーJpnIIIでもコンマ5秒差の5着なら、黒船賞を勝ったときほどの能力は望めないにしても地方重賞ならタイトルを重ねられそう。
 スペルマロンは高知県知事賞を勝って大高坂賞が2着。1300メートルはB級特別で勝っているが、この距離でこのメンバーに入ってどうだろう。
 ウォーターマーズは、高知県知事賞、大高坂賞でスペルマロンにわずかに屈して2、3着。さらなる距離短縮はプラスとはいえず、連下争いまで。
 兵庫のメイショウタイシは、ここ2戦がいまひとつも、それまでの3連勝が格下相手とはいえ強いレースを見せた。園田1230メートルに特化して使われていることから、1300メートルの舞台を狙っての参戦なのだろう。
 下級条件から連対を続けてクラスを上げてきたアースグロウが重賞初挑戦でどこまでやれるか。1300メートルの1番枠は、枠順的には厳しいところに入ってしまった。
 ◎7スリラーインマニラ
 ○10ブラゾンドゥリス
 ▲11スペルマロン
 △5ウォーターマーズ
 △6メイショウタイシ
 △1アースグロウ
 
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斎藤修の重賞ピックアップ
NAR『ウェブハロン』、『優駿』、週刊『競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』『地方競馬中継』解説。ドバイ・香港・シンガポール・アメリカなどの競馬にも足を運ぶ。1964年生まれ。
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