斎藤修の重賞ピックアップ

【6/30門別・栄冠賞】直線の伸びが圧巻だったリーチ

 フレッシュチャレンジ勝ちで1戦1勝という馬が5頭いるが、中でもリーチのレースぶりが際立っていた。前半は好位馬群の中を追走していたが、直線を向いて抜け出すと、他馬を一瞬にして突き放す伸びがすばらしかった。上り3ハロンは36秒4だが、最後の400mは24秒を切るようなタイムで走っているのではないだろうか。1000メートルの勝ちタイム1分0秒5は、今シーズンここまでの2歳戦では最速。ただ5月下旬以降はだいぶ時計がかかるようになっているので、今の馬場状態で能力が発揮できるかどうか。
 6月4日のウィナーズチャレンジは、直線を向いて先頭に立ったラジアントエンティに、3番手からサイダイゲンカイが追いかけ、交わせるような勢いではあったものの、ラジアントエンティがアタマ差で振り切った。3番手以下は離れており、やはりこの2頭の能力は高い。位置取り、展開次第でサイダイゲンカイは逆転可能と見る。
 トウキョウボーイは、前走の2歳オープンでは直線残り200メートルからエイシンビッグボスとの追い比べとなって、最後は半馬身差で屈した。その厳しいレースを経験しての上積みに期待する。
 フレッシュチャレンジを勝ったラッキードリームは、4コーナーで外に持ち出してからの直線での伸びが際立っていた。同じくフレッシュチャレンジで直線後続を寄せ付けなかったハートプレイス。ともに2戦目の上積みがあれば勝ち負けまで期待できそう。
 ◎9リーチ
 ○6サイダイゲンカイ
 ▲10ラジアントエンティ
 △4トウキョウボーイ
 △5ラッキードリーム
 △8ハートプレイス
 
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斎藤修の重賞ピックアップ
NAR『ウェブハロン』、『優駿』、週刊『競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』『地方競馬中継』解説。ドバイ・香港・シンガポール・アメリカなどの競馬にも足を運ぶ。1964年生まれ。
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