斎藤修の重賞ピックアップ

【6/10園田・兵庫ダービー】スマイルサルファーの逆転に期待

 スマイルサルファーはここまで重賞タイトルこそないものの、すべて4着以内で重賞でも常に上位にからんでいる。菊水賞では、勝ったシェナキングと中団から一緒に位置取りを上げていったが、最後は追い負けした感じで4着。しかし続く前走ではシェナキングより追い出しのタイミングを遅らせると、最後は切れてシェナキングをクビ差まで追い詰めた。今回は二冠のかかるシェナキングが勝ちに行く競馬をするところ、それを目標に動けるだけに、逆転の可能性もおおいにありそう。
 2歳の終盤から成長を遂げて菊水賞を制したのがシェナキング。勝ちきれないレースが多かったものの、吉村智洋騎手に乗替って2連勝中ということでは、やはり鞍上の力は大きい。
 兵庫ユースカップを制したサラコナンは、菊水賞では1番人気に支持されたものの、勝負どころで早めに前をとらえにいったぶん、直線で一杯になってしまった。兵庫チャンピオンシップJpnIIでは地方馬最先着の5着に健闘。そこで強い馬に揉まれたぶんの成長と、今度はあらためて挑戦する立場ゆえに巻き返しはあるかもしれない。
 エイシンイナズマは兵庫ユースカップ、菊水賞ともに僅差の2着。両レースとも先行して、兵庫ユースカップではサラコナンにゴール前でクビ差とらえられ、菊水賞でも直線単独先頭に立っていたもののシェナキングに差し切られて半馬身差。今回距離延長で楽に先行できれば粘り込む場面もあるかもしれない。下原理騎手に乗替ってどうか。
 前走でシェナキング、スマイルサルファーに僅差3着だったマンテーニャ、重賞初挑戦もここにきて調子を上げてきたエイシンピストンらも上位争いの能力はありそう。
 ◎3スマイルサルファー
 ○6シェナキング
 ▲5サラコナン
 △1エイシンイナズマ
 △4マンテーニャ
 △9エイシンピストン
 
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NAR『ウェブハロン』、『優駿』、週刊『競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』『地方競馬中継』解説。ドバイ・香港・シンガポール・アメリカなどの競馬にも足を運ぶ。1964年生まれ。
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