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【7/20盛岡・マーキュリーカップJpnIII】斤量増でも連覇期待マスターフェンサー

 昨年斤量54キロでこのレースを制したマスターフェンサーは、今回一気に4キロ増の58キロ。デルマルーヴルが57キロで、それ以外は54キロで、この4キロ差は楽ではない。ただゆったり流れる中長距離戦なら短距離戦より負担重量差の影響は少ない。マスターフェンサーは長く脚を使うタイプだけに、実績のあるコースで能力を発揮すると見る。
 バンクオブクラウズは3勝クラスの金蹄Sを勝って臨んだ名古屋大賞典JpnIIIでは3馬身差の2着だったが、これは勝ったクリンチャーが強かった。その後、中央のダートオープンでも2戦連続2着と好走。盛岡と同じ左回りの東京ダートでは4戦2勝、2着2回という成績を残しており、マスターフェンサーと4キロ差ならあっさりがあっても驚けない。
 ヒストリーメイカーは、昨年のマーキュリーカップJpnIII、白山大賞典JpnIIIでは、ともにマスターフェンサーに完敗の4着だったが、その後は勝ちきれないながらも善戦を続けている。ただそのレースぶりからは地方より中央のダートのほうが向いているように思う。
 近走冴えないデルマルーヴルだが、昨年のこのレースではマスターフェンサーより3キロ重い57キロでも2着に健闘しており、復調が待たれるところ。
 地方馬では北海道のクインズサターンに上位食い込みがあるかどうか。中央所属だった一昨年のJBCクラシックJpnI(浦和)では4着に好走しており、昨年末の浦和記念JpnIIでも着順こそ8着だが勝ち馬からコンマ8秒差ならここでも上位食い込みは可能だ。
 ◎2マスターフェンサー
 ○3バンクオブクラウズ
 ▲9ヒストリーメイカー
 △11デルマルーヴル
 △1クインズサターン
 
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NAR『ウェブハロン』、『優駿』、週刊『競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』『地方競馬中継』解説。ドバイ・香港・シンガポール・アメリカなどの競馬にも足を運ぶ。1964年生まれ。
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