斎藤修の重賞ピックアップ

【10/31盛岡・南部駒賞】初距離でもドラゴンゴクウ

 ドラゴンゴクウは8月のオープン・ターフチャレンジでは2戦連続3着だったが、中央芝に挑戦したすずらん賞では結果6着だったとはいえ4コーナー手前まで2番手につけて芝のスピードへ対応できるところも見せた。それを経験しての前走ウィナーズチャレンジではスタートからの競り合いで最後まで行き脚衰えずに他馬を振り切った。今回初めての1600メートルは課題だが、血統的には距離延長も問題なさそうで、ワンターンの盛岡マイル戦なら押し切れるのではないか。
 デビューからホッカイドウ競馬のこの世代のトップクラスと戦ってきたのがエイシンシュトルム。1700メートルのウィナーズチャレンジで2着と距離への対応を見せ、1200メートルのイノセントカップでは、レディーアーサーに2馬身半ほどの差で4着と好走。ここは相手が軽くなってチャンスは十分。あとは気性面での課題を克服できるかどうか。
 クロールキックは初勝利が4戦目だったが、のちにフローラルカップ、ブロッサムカップを連勝するコスモポポラリタの2着など相手が悪かった。前走では初めて馬券圏内を外す5着だったが、着差は4馬身ほど。盛岡の広いコースで能力を発揮しそう。
 地元の期待はビギナーズカップ、若駒賞と連勝中のカクテルライト。ただデビューした門別ではオープンで苦戦していただけに、北海道からの遠征馬相手にどうだろう。
 芝のジュニアグランプリを制したモリデンブラックは、あらためてダートでの能力が問われるところ。
 ◎9ドラゴンゴクウ
 ○3エイシンシュトルム
 ▲5クロールキック
 △6カクテルライト
 △4モリデンブラック
 
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NAR『ウェブハロン』、『優駿』、週刊『競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』『地方競馬中継』解説。ドバイ・香港・シンガポール・アメリカなどの競馬にも足を運ぶ。1964年生まれ。
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