斎藤修の重賞ピックアップ

【7/31金沢・MRO金賞】今度こそイイネイイネイイネ

 東海・近畿(中国)地区交流で行われるようになった1999年以降、フルゲートになることもめずらしくなく、最少でも9頭立てだったMRO金賞だが、今年は石川ダービー1、2着馬が回避し、笠松から1頭の遠征があっての6頭立てと、ちょっと寂しい頭数となった。
 その笠松から遠征はイイネイイネイイネ。3歳初戦の新春ペガサスカップで3着のあと、重賞で4戦連続して2着は運がなかったとしか言いようがない。駿蹄賞ではタニノタビトに大差をつけられての2着だったが、東海ダービーでは5番手から直線一気に迫ってタニノタビトにアタマ差届かずという惜しい競馬。鞍上の渡邊竜也騎手は相当悔しがっていたようだった。今回、6連勝で金沢二冠を制したスーパーバンタムが不在となって、メンバーは軽くなった。今度こそ負けられない一戦だ。
 相手は、石川ダービーではハナ差で3、4着を争ったスタイルユアセルフかサエチか。逃げたサエチは有力馬にぴたりとマークされる厳しい展開でも最後まで大きくバテることはなく、一方のスタイルユアセルフは有力勢のうしろで脚を溜めての直線勝負。サエチはその経験が生かされたか、続く石川門カップでも逃げ、4コーナーでキープクライミングに完全に並びかけられるもこれを振り切り、石川ダービー2着だったスターフジサンも3着にしりぞけた。ここはサエチのほうが力をつけたと見る。
 石川ダービー7着も、ここに来て2連勝のマイネルヘリテージに割って入る余地があるかどうか。
 ◎1イイネイイネイイネ
 ○6サエチ
 ▲4スタイルユアセルフ
 △5マイネルヘリテージ
 
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NAR『ウェブハロン』、『優駿』、週刊『競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』『地方競馬中継』解説。ドバイ・香港・シンガポール・アメリカなどの競馬にも足を運ぶ。1964年生まれ。
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