斎藤修の重賞ピックアップ

【3/20笠松・マーチカップ】重賞実績でツムタイザン

 北陸・東海・近畿地区の交流で、金沢からの遠征はないが、3頭遠征してきた兵庫勢が強そうだ。
 昨年夏の摂津盃で、2歳時以来2年7カ月ぶりの重賞制覇で復活を果たしたツムタイザン。その後の重賞では園田金盃2着、白鷺賞3着など勝ちきれていないものの好走を続けている。デビュー以来、掲示板を外したのが中央相手の兵庫ジュニアグランプリJpnIIでの6着だけと崩れることがない。このメンバーに入ると能力上位は間違いない。
 相手筆頭も兵庫のサンライズラポール。中央オープンでやや頭打ちとなって兵庫に移籍して4戦、勝ち星がないとはいえ、摂津盃ではツムタイザンの3着。続く笠松・オータムカップは5着だったが、1、2着は金沢、兵庫からの遠征馬で、3着アンタンスルフレ、4着ナムラマホーホはともに重賞を複数勝利している活躍馬。メンバー的にそのオータムカップより楽になった。
 東海勢では名古屋のセイルオンセイラー。中央3勝クラスから移籍し、地元名古屋での3戦は結果を残せなかったものの、笠松でウインター争覇、A2特別と連勝。兵庫勢相手にどんなレースを見せるか。
 もう1頭兵庫から遠征のメイプルブラザーには、笠松の若手・東川慎騎手が騎乗。明けて10歳で近走は着外が続いているが、昨年5月の兵庫大賞典でラッキードリームに半馬身差2着という実績は侮れない。
 もう1頭、名古屋勢で上位争いを期待するとすれば、A級特別で常に上位争いを演じるレッドブロンクスあたりだろうか。
 ◎5ツムタイザン
 ◯10サンライズラポール
 ▲1セイルオンセイラー
 △9メイプルブラザー
 △6レッドブロンクス
 
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NAR『ウェブハロン』、『優駿』、週刊『競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』『地方競馬中継』解説。ドバイ・香港・シンガポール・アメリカなどの競馬にも足を運ぶ。1964年生まれ。
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