金沢
2023年09月24日
スピード断然ダヴァンティ「ネクストスター金沢」(金沢競馬)
今週の金沢競馬は日、火曜日の通常開催に戻ります。24日(日)の注目カードは第12レースの「第1回ネクストスター金沢」(2歳金沢出走実績馬、金沢競馬場1400メートル)です。今年から全国8カ所の地方競馬に新設された2歳重賞級認定競走で、1着賞金は1000万円とこの時期の2歳戦としては破格の高額賞金です。川崎の全日本2歳優駿JpnIを目指し、全国の若駒たちの戦いが金沢から幕が開けます。
◎4 ダヴァンティ(牝、佐藤茂厩舎)は今回のトライアル戦にあたる石川テレビ杯で、1番人気に推されたショウガフクキタルを直線で6馬身引き離して逃げ切り、圧倒的なスピードの違いを見せ付けました。デビュー時から牝馬とは思えないたくましい馬格の良さは目を引き、900メートルの新馬戦を6馬身引き離して圧逃した内容から1400メートルへ距離が延びても期待されていましたが、想像を上回る強い勝ちっぷりでした。その後はここ目標に2本の追い切りを消化して仕上げられ、馬なりで前走以上の好時計をマークしています。ゲート内では落ち着きもあってスタートセンスも良く、発馬を決めて先手を奪ってしまえば今回もスピードの違いで押し切ってしまいそうです。
○2 エムティイーグル(牡、佐藤茂厩舎)は前走のJRA上級認定サファイア賞で、1番人気に推されたダブルアタックを3コーナーで交わして4コーナーを先頭で回り、直線で後続を5馬身以上引き離す圧勝劇を演じました。準重賞のくろゆり賞から2連勝中で、ここまでメンバー最多の4勝を挙げています。出遅れて3着に敗れた3走前のJRA上級認定サードニクス賞を反省し、控えるレースを試みるようになってから、勝負どころから一気に伸びてくるようになっています。栗原大河騎手がダヴァンティに騎乗するため、今回は中島龍也騎手に乗り替わりますが、追い切りでは息の合った動きを見せていて問題はなさそうです。逃げるダヴァンティを直線勝負で追い詰めます。
▲8 ショウガフクキタル(牝、高橋俊之厩舎)は前走の石川テレビ杯でダヴァンティに完敗しましたが、2走前のJRA上級認定サードニクス賞ではエムティイーグルを寄せ付けずに逃げ切っています。今回は3ハロンからペースアップしてゴール前まで追われる上がり重視の追い切りをこなしており、直線でひと踏ん張りできれば、最後までダヴァンティに食い下がれるかもしれません。
△3 スペリオルパンサー(牡、加藤和義厩舎)は今回のメンバーで唯一の北海道デビュー馬で、金沢入りしてからは2歳二組でスピードの違いを見せ付けて連勝しています。一線級との戦いのは初めてとなりますが、北海道で認定未勝利戦を勝っている実績からそん色はなさそうで、追い切った反動がでなければ、上位争いに加わってきそうです。
△10 ダブルアタック(牡、金田一昌厩舎)はJRA上級認定サードニクス賞ではショウガフクキタルの2着、くろゆり賞とJRA上級認定サファイア賞ではエムティイーグルの2着と勝ち切れないレースが続いていますが、今回は名古屋の名手・岡部誠騎手を迎えて必勝態勢で挑みます。新味を引き出すことができれば際どい勝負に持ち込めるかもしれません。
(文/中部地方競馬記者クラブ)