金沢
2023年09月26日
ウィルソンテソーロの相手探し「白山大賞典」(金沢競馬)
日、火曜日で開催されている今週の金沢競馬。26日(火)のメインカードは第10レースで争われる金沢唯一のダートグレード競走「第43回白山大賞典JpnIII」(金沢競馬場2100メートル)です。今年もJRA勢が中心となりますが、中でもウィルソンテソーロは名古屋のかきつばた記念JpnIIIと盛岡のマーキュリーカップJpnIIIを連勝中で、ダートグレード3連勝を狙って金沢にも参戦してきました。
◎3 ウィルソンテソーロ(牡4、JRA・小手川準厩舎)はデビュー4戦目に芝からダートへ矛先を変えると7戦6勝と一気に素質が開花して勢いに乗っています。特に前走のマーキュリーカップJpnIIIは、2コーナーから早めに仕掛けたテリオスベルが3馬身ほどのリードを保ったまま4コーナーへ突入しましたが、2番手グループから満を持して追い出すと残り200メートルでテリオスベルを捕らえ、あっという間に4馬身も突き放してしまいました。その後はこの白山大賞典JpnIIIを目標に美浦のウッドチップコースで毎週のように併走追い切りを消化しており、順調な乗り込みを見せています。前走の盛岡で2000メートルに距離が延びてもまったく問題なかったことから2100メートルもこなせそうで、金沢でも強いパフォーマンスが期待できそうです。
焦点は相手探しになります。○5 ペイシャエス(牡4、JRA・小西一男厩舎)はジャパンダートダービーJpnI・2着馬で、昨年末に今回と同じダート2100メートルの名古屋グランプリJpnIIをハナ差競り勝って重賞初制覇を飾っています。その後の川崎記念JpnIやダイオライト記念JpnIIでも上位人気に推されましたが馬券に絡むことはできず、前走の札幌1700メートルで争われたエルムステークスGIIIでも中団のまま8着と奮いませんでした。しかし美浦へ戻ってからは体調を持ち直しており、21日の追い切りでは先行した併走馬を豪快に抜き去る迫力ある動きに戻っています。金沢で上位争いを演じて復調のきっかけをつかみたいところです。
▲8 メイショウフンジン(牡5、JRA・西園正都厩舎)はこれまでダート中距離戦で6勝しており、今年3月のダイオライト記念JpnIIでは3着とペイシャエスに先着しています。前走のマーキュリーカップJpnIIIでは、スタートを決めて先手を握ったものの、またも2コーナーで早めに仕掛けたテリオスベルにペースを乱されてしまい、自分のレースに持ち込むことができず3着でした。テリオスベルが不在なメンバー構成ならマイペースの逃げに持ち込めそうで、ウィルソンテソーロに直線食い下がれるかもしれません。
ケイアイパープルは昨年のこのレースの覇者で今年も見逃せない存在になりますが、約5カ月ぶりの休み明けで息保ちがポイントになります。それなら川崎から参戦の△12 ライトウォーリア(牡6、川崎・内田勝義厩舎)の方が同じ休み明けでも放牧先で乗り込まれて仕上がりは良さそうです。元中央5勝馬で帝王賞JpnIは6着でしたが、3コーナーまで逃げたJRA馬に食い下がって見せ場を作りました。ペースを握るメイショウフンジンを4コーナーで交わして直線先頭へ抜け出せれば際どい勝負を演じられそうです。
大井の△4 セイカメテオポリス(牡5、大井・渡邉和雄厩舎)は昨年に引き続いての参戦で、今年はオグリキャップ記念、大井記念、東京記念と重賞3連勝中で勢いが違います。直線の追い比べ勝負になれば、4着だった昨年以上の成績が見込めそうです。
(文/中部地方競馬記者クラブ)