名古屋
2023年09月21日
能力上位クロステック「YJSトライアルラウンド名古屋 第2戦」(名古屋競馬)
9月21日(木)の名古屋競馬メイン第11レースは「YJSトライアルラウンド名古屋 第2戦」(B級、名古屋競馬場1500メートル)。
名古屋のジョッキー競走は出走馬全頭にVチャンスがあるように番組編成されるため、第1戦の第10レース同様に予想者泣かせの大激戦ムード。展開や流れも大きなポイントになるが、軸には能力上位の◎7 クロステック(牡4、JRA・角田大和騎手)が一番ふさわしい。中央1勝の実力派は、B級昇級後の近2走を持ち前の先行力を発揮し、ともに2着と好走。特に前走は勝ち馬のキレに半馬身屈したが、走破時計は破格の1分33秒8をマーク。高い能力の証明と言えた。タラレバだが、内の2枠スタートを考えハイペースで飛ばし、ゴール寸前粘りが甘くなったとも分析できた。しかし、今回はライバル勢の出方をうかがいやすく、流れに乗りやすい外枠スタートに変わった。コンビを組む角田大和騎手にとってもレースが組み立てやすい。中間気配は依然、好ムードのまま。V最短だ。
最大のライバルは当地13戦5勝、2着4回、3着3回の好素材○1 ブエナディオサ(牝4、高知・濱尚美騎手)。B級昇級後も6戦連続して馬券貢献を続ける安定勢力だ。前走のB級1組特別3着も出走取消のアクシデント明けながらタイム差なしの好勝負を演じ、大きく評価できる。ロスのない1枠スタートを生かしてマイペースの逃げに持ち込めば押し切り可能だ。
一方、差し勝負なら▲3 トミケンプラセール(セン6、佐賀・中山蓮王騎手)が浮上。掛かりやすい面もあり、ジョッキー競走のテン乗りがどうかだが、速く流れが推移しやすいレース特長もある一戦。流れに乗ってレースを運べれば頭まで突き抜けていい。
注文通り先行態勢を築ければ、△4 コーリンバニラ(牝6、JRA・河原田菜々騎手)のしぶとさも生きてくる。
(文/中部地方競馬記者クラブ)