金沢
2023年12月18日
ひと皮むけた3歳エイシンメリダ「ゆず湯特別」(金沢競馬)
今週の金沢競馬は月、火曜日の開催。18日(月)の注目カードは、第10レース「ゆず湯特別」(B2級一組、金沢競馬場1400メートル)で、9月に戦列復帰してから連対を外さない走りが続く3歳馬が、今回もスピードを発揮して好勝負に持ち込めるか注目されます。
◎9 エイシンメリダ(牝3、佐藤茂厩舎)は北海道でデビューし、2歳秋に金沢へ転入して2勝しましたが、明け3歳となってから伸び悩み、岡山県のエイシンステーブルへ放牧に出されて立て直しが図られました。その効果もあって5カ月ぶりの休み明けで挑んだC1級八組(1400メートル)で、いきなり後続を6馬身突き放す圧勝劇を演じ、秘めていたスピードを発揮できるようになりました。その後も連対は続き、前走のB2級四組(1500メートル)でもスタートダッシュを決めて先手を奪いペースを握ると、ゴール前で終始2番手を追走していた勝ち馬にかわされても、2着に食い下がりました。2歳時からなかなか増えなかった馬体重が増加傾向にあるのは体調がいい証拠で、調教でも引き続き長めを追い切られて持久力アップに努めています。B2級一組で相手はそろいましたが、距離が1400メートルに短縮されるのは歓迎で、今回も先手争いを制して4コーナーを先頭で回ることができれば、連絡みは死守できそうです。
相手探しが難しいですが、再びリズムを取り戻した○4 ユキノリッキー(牝4、宗綱泰彦厩舎)を推します。今年6月に大井から転入してきて3着以内を外さない手堅い走りを続けていましたが、発馬ミスが目立つようになって、3走前のC1級一組(1400メートル)では7着と金沢入りしてから初めて掲示板を外してしまいました。しかし2走前のB2級五組(1400メートル)で3コーナーから一気に駆け上がり、逃げた馬に並びかけて直線競り勝つと、前走のB2級三組以下牝馬(1500メートル)でも後方追走から3着まで追い上げてきました。中団〜後方で控えるレースを試みるようになって安定感が増してきており、今回も勝負どころから瞬発力を発揮できれば先行勢を追い詰めそうです。
▲6 エイシンウィンク(牝5、菅原欣也厩舎)は約3カ月ぶりとなった前走のB2級二組(1400メートル)でも直線4着まで詰め寄って掲示板を外しませんでした。勝ちみに遅いタイプですが、堅実に差してくる脚は信頼ができ、休み明け2走目でさらなる上積みも見込めます。
△1 シェヴロンケリー(牝4、井樋一也厩舎)も約3カ月ぶりで放牧明けとなった前走のB2級二組(1400メートル)で6着とゴール前で失速してしまいましたが、3コーナーから前を行く2頭に外から並びかけようとして見せ場はありました。乗り込み中心の調整ですが、休み明けをたたいた効果はありそうです。
△7 アンダーレ(セン4、菅原欣也厩舎)は前走のB2級四組(1500メートル)でも4着と人気に応えられませんでしたが、引き続き調子が落ちているようには映りません。昨秋から約1年に渡って12戦連続で連対を外さなかったスピードから、発馬次第で巻き返しがあっても不思議ではありません。
(文/中部地方競馬記者クラブ)