金沢
2023年12月05日
前走2着オヌシナニモノが巻き返す「鵜祭特別」(金沢競馬)
日、月、火曜日の3日間連続で開催されている今週の金沢競馬。5日(火)のメインカードは最終第9レースの争われる「鵜祭特別」(A1級二組、金沢競馬場1500メートル)で、地元の条件戦で初めての2着に敗れたオヌシナニモノが巻き返しへ躍起になっています。
◎7 オヌシナニモノ(牡6、佐藤茂厩舎)は2走前の金沢スプリントカップ(1400メートル)へ4着に敗れ、前走のA1級二組(1400メートル)でV奪回が期待されましたが、直線内から伸びたテトラルキアに先着を許してしまい、適距離でまさかの2着に敗れました。その後は1カ月ほどレース間隔を空けて毎週のように追い切り時計を出す猛特訓を行い、懸命な立て直しが図られました。1日(金)のここに向けての本追い切りではようやく直線で弾けるようになり、ゴール板を過ぎてもまだ余力がある本来の動きに戻りつつあります。1500メートル戦は今春の金沢スプリングカップ以来となりますが、何とか地力の違いで勝ち切って、今年新設された27日の金沢ファンセレクトカップ(1500メートル)へ弾みをつけたいところです。
○10 ソーラーフレア(牡8、中川雅之厩舎)は前走のA1級一組(1500メートル)で、3コーナーから一気に外を駆け上がって4コーナーで逃げた馬に並び駆け、直線半ばで交わしてしまう快勝劇を演じました。夏場に調子を落としていた時期もありましたが、気温が下がるにつれて持ち直し、9月後半からA1級で3戦連続連対中と勢いに乗っています。特に1500メートル戦は4戦4勝とまだ負け知らずで自信を持っており、初めて顔を合わせるオヌシナニモノにとって難敵となりそうです。
▲6 マーミンラブ(牝4、中川雅之厩舎)は笠松から戻ってきて挑んだ前走のA1級一組(1900メートル)で逃げていきなり2着に踏ん張りました。スタートセンスは変わらず抜群で、やはり金沢コースの方がスムーズに運べて持ち前のしぶといスピードが生かせるようです。今回も4コーナーを先頭で回れることができれば、距離が1500メートルに短縮されても、直線もうひと伸びして接戦に持ち込めそうです。
△1 フラッグアドミラル(牡9、中川雅之厩舎)も夏場に調子を落としていた時期もありましたが、前走のA1級二組(1500メートル)では先に直線抜け出した勝ち馬をゴール寸前まで追い詰めて2着と久々に連対しました。今春の金沢スプリングカップでは勝ったオヌシナニモノの2着を死守しており、連絡みが多い1500メートル戦なら次位争いに加わっても不思議ではありません。
△8 レッドブロンクス(牡6、金田一昌厩舎)は前走のA1級二組(1500メートル)でフラッグアドミラルとの2着争いに敗れて3着でしたが、3カ月ぶりの休み明けでも戦える手応えをつかみました。今春に大井から転入していて百万石賞で6着に敗れた以外はまだ3着以内を外しておらず、引き続き警戒は必要です。
(文/中部地方競馬記者クラブ)