金沢
2024年03月10日
キョウエイロナ決め手の違い見せるか「がんばろう能登特別」(金沢競馬)
冬季休業中だった金沢競馬が3月10日から再開されます。今年も幕開けは3日間連続開催となり、10日(日)に行われる初日のメインカードは第12レースの「がんばろう能登特別」(A2級二組、金沢競馬場1700メートル)になります。
◎4 キョウエイロナ(牝6、加藤和宏厩舎)は昨春に大井から移籍してきて、堅実な末脚で最下級のC2級からA1級まで上り詰めました。夏場にA級入りしてからはなかなか勝ち星を上げることはできませんでしたが、1勝、2着2回、3着5回とほとんど馬券に絡む差し脚を見せてくれました。連戦続きだったため昨最終戦は軽めの調整でしたが、冬場に自厩舎で休養したことで疲れが癒えたようで、すでに速い追い切り時計を2本計時して順調な調整ぶりがうかがえます。直線でササる癖もあって乗り難しい面もありますが、昨年初のリーディングジョッキーに輝いた栗原大河騎手の導きで、開幕戦から決め手の違いを見せれるか注目です。
○1 ロジローズ(牡6、加藤和宏厩舎)は昨春に中央1勝クラスから転入してきて6勝を挙げた快速馬です。昨終盤は脚元に不安を発症して順調さを欠きましたが、冬場に自厩舎で休養したことでリフレッシュし持ち直しています。冬休み明けでも追い切りの動きは悪くなく、持ち前のスピードは発揮できそうです。先手を奪って自分のペースに持ち込めれば強いタイプで、1700メートル戦でも引き離して逃げることができれば、そのまま後続を振り切ってしまうかもしれません。
▲6 クリノヒビキ(セン9、井樋一也厩舎)は昨春に笠松A級から移籍してきて、転入当初は体調面が整わず苦戦が続きました。しかしB1級にクラスが下がってからは徐々に自信を取り戻し、2走前のB1級四組で後方一気の追い込みを決めて金沢で待望の初白星を飾りました。2月末に遠征も考えていたこともあって乗り込み時期は早く、追い切りもしっかりこなしていて仕上がりは悪くありません。年齢を重ねても、重賞2勝の実績は金沢A2級では抜けており、待望の1700メートル戦で変わり身があるかもしれません。
△2 クラウドクラスター(牡5、佐藤茂厩舎)も直線に向いてからの追い込み脚の鋭さには定評があります。冬休み明けでも2月下旬から追い切り時計は出ており、仕上がり面は問題ありません。1700メートル戦にはまだ連対実績がありませんが、馬群からあまり離されずに追走できれば、上位進出のチャンスがありそうです。
△5 カレイジャス(牝4、藤田弘治厩舎)は2歳時に金沢で2連勝した実績があります。中央に戻ってからは苦戦続きで、昨春から兵庫へ移籍してC3クラスで2着2回、3着3回と馬券に絡んでいました。金沢に再び戻ってきてA級スタートとはややクラスが見込まれた感じですが、先月まで姫路で使われていた仕上がりの良さで、上位争いをもくろみます。
(文/中部地方競馬記者クラブ)