金沢
2024年03月12日
強敵不在でオヌシナニモノ「全国の皆さん被災地支援ありがとう特別」(金沢競馬)
3日間連続の日程で開催されている金沢競馬の開幕戦は、3月12日(火)にラストの3日目を迎えます。メインカードは最終第12レースで争われる「全国の皆さん被災地支援ありがとう特別」(A1級一組、金沢競馬場1400メートル)で、オヌシナニモノが開幕ダッシュを狙って今年も幕開けから始動します。
◎3 オヌシナニモノ(牡7、佐藤茂厩舎)は昨最終戦の移転50周年記念金沢ファンセレクトカップでも2着に敗れて3戦連続2着と勝ち切れないレースが続きました。しかし開幕戦から5連勝を飾って金沢スプリングカップと日本海スプリントの重賞タイトルを手にした昨年前半戦の勢いから、春先の方が調子は良さそうです。今年も2月下旬の早い時期から追い切り時計を出しており、放牧明けでもしっかり調整は積んでいます。惜敗続きだった昨年後半戦の悔しさを晴らすためにも、目立った強敵が見当たらない開幕戦の1400メートルでしっかり勝って、昨年同様に勢い乗りたいところです。
○4 セブンダートオー(牡5、金田一昌厩舎)は、テトラルキアとの2着争いを演じて3着だった昨年の中日杯の内容から、準重賞の師走スプリント賞でも断然の1番人気に推されましたが、3コーナーから先頭に立ったソーラーフレアを捕らえきれず、悔しい2着でした。その後は三重の育成牧場へ放牧に出され立て直しが図られ、2月上旬に帰厩してこの開幕戦を目標に乗り込まれてきました。追い切りではオヌシナニモノにも引けをとらない好時計で動いており、勝負どころから一気に駆け上がっていく末脚が発揮できれば、オヌシナニモノが相手でもゴール前で捕らえてしまいそうです。
▲11 レディオマジック(牡7、中川雅之厩舎)は浦和からの転入馬で、昨夏まで在籍した中央ではダート短距離戦で4勝した実績があります。南関東では3戦して5着に詰め寄るのが一杯でしたが、金沢に来ればもうひと花咲かせられそうです。追い切りでは抑えきれない手応えで馬場を駆け回っており、転入初戦から1400メートルを走れるなら、復調のきっかけがつかめるかもしれません。
△6 キープクライミング(牝5、中川雅之厩舎)はどんなレースでも先行してコンスタントに走るイメージがありますが、1700メートル以下の距離の方が馬券に絡む確率が跳ね上がります。昨年10月下旬の1400メートル戦ではオヌシナニモノとハナ差の2着争いを演じており、展開次第で上位争いに加わってきそうです。
△2 フェイマスダンディ(牡6、佐藤茂厩舎)も先手を奪い4コーナーを先頭で回ることができれば直線もうひと伸びできるタイプで、後続を引き離して逃げることができれば前残りが図れそうです。
(文/中部地方競馬記者クラブ)