金沢
2024年05月28日
転入初戦フィードバックに注目「6月2日は金沢競馬百万石デー特別」(金沢競馬)
月、火曜日の2日間連続で開催されている今週の金沢競馬。28日(火)のメインカードは第11レースの「6月2日は金沢競馬百万石デー特別」(A2級一組、金沢競馬場1700メートル)で、高知から転入してきた元中央オープン馬が、新天地の金沢でどんな走りを見せるか注目されます。
◎7 フィードバック(セン8、金田一昌厩舎)は4歳までに中央のダート中距離戦で4勝しており、ダートグレード競走の名古屋大賞典JpnIIIでも3着争いを演じました。しかしその後はオープン特別でもふた桁着順が続いたため、5歳春に障害レースに転向。3戦目で未勝利を脱出して7歳春まで障害オープンで走っていました。高知に移籍したのは昨年6月からで4勝を挙げています。高知では1600メートル以下の短距離戦を走るケースが多く、1700メートル以上の番組が多い金沢の方が距離は合いそうです。直前の高知B級戦で連続2着と好走してからの金沢入りとあって、追い切りの動きにも迫力があり、好調さがうかがえます。いきなりA2級からのスタートと高知よりもクラスは見込まれましたが、1700メートル戦に距離が延びるのは歓迎で、どんなレースを見せてくれるのかお手並み拝見です。
○1 ディモールト(牡7、井樋一也厩舎)は今春に大井から転入してきて無傷の3連勝中と金沢でまだ土が付いていません。2着以下を大差突き離す派手な勝ちっぷりではありませんが、中団からしっかり脚を伸ばして直線半ばで先頭へ抜け出す安定したレース運びで、前走は2着馬に3/4馬身差まで詰め寄られましたが、ゴール前で集中力を欠いたためで、着差以上に余裕がある勝ちっぷりでした。今回からA級入りとなりますが、引き続き1700メートルを走れるのは有利で、フィードバックが逃げた馬を交わすのに手こずるなら、直線の並びかけるチャンスがありそうです。
▲2 クールドレーヌ(牝5、高橋俊之厩舎)は今季B1級で2連勝を飾って前走は初のA級入りとなりましたが、中団追走一杯の5着と奮いませんでした。いきなりの1900メートル戦は長かったようで戸惑いもあったようです。今回はレース間隔を空けて鍛え直されており、直前の追い切りでは直線強めに追われて4ハロン50秒を切る好時計をマークしています。1700メートルに距離が短縮されるのはプラスで、A2級も2走目ならクラス慣れも見込めるだけに、巻き返しがあっても不思議ではありません。
△3 フラッグアドミラル(牡10、中川雅之厩舎)は冬休み明けから2連勝して古豪健在をアピールしましたが、その後は勝ち切れないレースが続いています。しかし前走のA2級一組(1700メートル)では向正面から早めに先頭へ抜け出して3着に踏ん張っており、今回も積極的なレース運びができるなら際どい争いに持ち込めそうです。
△4 マノンルージュ(牡5、鈴木正也厩舎)は後方で我慢できればレース終盤の追い上げにつながります。今回も道中で折り合いが付けば入着ラインには浮上してきそうです。
(文/中部地方競馬記者クラブ)