金沢
2024年06月11日
決め手の違い見せるかピースキーパー「金沢城賞」(金沢競馬)
日、火曜日で開催されている今週の金沢競馬。6月11日(火)の注目カードは第7レースのJRA交流「金沢城賞」(A2級以下B1級以上・中央1勝クラス、金沢競馬場1500メートル)で、地方の小回りコースで好走実績があるJRA馬ばかりが顔をそろえた興味深い一戦になりました。
◎10 ピースキーパー(牝5、奥村豊厩舎)は中央1勝クラスで2、3着各1回と馬券に絡んだ実績があります。最近は追走で後方に置かれてしまい、追い上げ届かずのレースが続いていますが、2走前に園田で行われた今回と同じ1勝クラスのJRA交流戦(1400メートル)で好位からしぶとく脚を伸ばして2着と好走しました。先行した園田のA級馬を半馬身差まで追い詰めたレース内容から金沢の1500メートル戦は合いそうで、抜けた存在がいない今回のメンバー構成なら差し切るチャンスは十分にあります。馬群に包まれる心配がない外枠に入ったのも歓迎で、勝負どころから一気にコーナーを上がって行ければ、決め手の違いで直線抜け出してきそうです。
○7 クラップアンドチア(牡5、北出成人厩舎)は金沢のJRA交流戦に2度目の参戦で、前回は昨年11月で2番人気に推されましたが7着に敗れています。その時は急仕上げの影響で馬体重を20キロ以上も減らしており、本来の姿ではありませんでした。馬体重が538キロまで回復した前走の阪神ダート1400メートル戦では逃げて6着に粘り込んでおり、持ち前のスピードは戻っています。佐賀のJRA交流戦で未勝利を脱出した経歴から地方の小回りコースはこなせるはずで、牧場で乗り込んできた今回は前回のリベンジを果たして金沢で待望の2勝目を飾りたいところです。
▲5 ブルスケッタ(牝3、小手川準厩舎)は1月末に川崎で行われたJRA交流(1400メートル)で未勝利を脱出しており、1勝クラスに上がった前走の中山ダート1200メートル戦では後方のまま13着でしたが、地方の小回りコースなら見直しが必要です。兵庫のトップジョッキー・吉村智洋騎手を父に持つ吉村誠之助騎手は金沢初参戦で、49キロの軽重量を生かして先行できれば際どい勝負に持ち込めそうです。
△4 オンリーラヴ(牝4、森田直行厩舎)は昨秋に金沢で2連勝して中央へ戻った経歴があります。中央1勝クラスでは掲示板外続きですが、勝ち星を挙げている金沢コースならスピード発揮が見込めそうです。
△1 サイモンブーケ(牝4、梅田智之厩舎)も笠松と名古屋で連勝を飾って中央へ戻った経歴があります。金沢のJRA交流戦はこれが3度目の登場で、最内枠からペースを握ることができれば前残りが図れそうです。
(文/中部地方競馬記者クラブ)