金沢
2024年07月13日
逃げ切るかフィードバック「犀川大橋架橋100周年特別」(金沢競馬)
金沢競馬は7月の3連休期間中に土、月曜日の2日間開催します。7月13日(土)のメインカードは第11レースの「犀川大橋架橋100周年特別」(A1級二組、金沢競馬場1400メートル)になります。転入初戦を圧逃しながら、その後連絡みできていない快速馬フィードバックが今度こその構えです。
◎8 フィードバック(セン8、金田一昌厩舎)は前走のA1級一組(1700メートル)で、4着だった2走前のA1級二組(1700メートル)からの巻き返しが期待されましたが、またも3着に敗れました。先手は奪ったものの、内を突き進むダイヤモンドラインに終始マークされる厳しい逃げとなり、3コーナーで抜かれても直線半ばまで勝ったテトラルキアに食い下がりましたが、ゴール手前で力尽きてしまいました。現状では重賞級のメンバーが相手だと荷が重そうで、オープン下となった今回のメンバー構成なら見直しはできます。幸いにも暑い夏場に入ってもカイ喰いは落ちることはなく調子は維持はできており、速い追い切り時計は出していませんが、折り合い面を重視して乗り込まれています。金沢では初めての1400メートルになりますが、前戦地の高知では3勝しており、無理に先手争いに加わらなくても、逃げた馬を前に見ながら好位でレース進めることができれば、直線抜け出しが図れそうです。
相手探しが難解ですが、フィードバックと初顔合わせとなる○2 ジェイケイミリミリ(牝5、高橋俊之厩舎)を対抗馬に抜てきします。一時ゲート出が悪くなったこともあって差す競馬に脚質転換していましたが、2走前のB1級二組(1500メートル)を先手を奪って逃げ切ると、A級挑戦となった前走のA2級二組(1500メートル)でも、好位4番手から先手を争う前2頭を早めに交わして4コーナーを先頭で回ると、後続を4馬身以上引き離して独走しました。ここ2走の勝ちっぷりは好調時のスピードを彷彿させ、充実している今の状態ならA1級への昇級戦も問題なさそうです。1400メートルに距離が短縮されますが、発馬で出遅れずに好位をキープできれば、決め手の違いは見せられそうです。
▲1 フラッグアドミラル(牡10、中川雅之厩舎)は3走前のA2級一組(1700メートル)でフィードバックに6馬身引き離された2着に敗れていますが、前走のA2級一組(1700メートル)ではアイアムレジェンドの猛追を抑え込んで逃げ切り、リズムを取り戻しています。他馬が競り駆けてきても抜かせずに行き切ってしまえば粘り強さを発揮するタイプで、1400メートル戦も今季開幕戦から2連勝を飾っています。今回も最内枠から先手争いを制してペースを握ってしまえば前残りが図れそうです。
△6 カイジンウェーヴ(牡6、中川雅之厩舎)は今季A1級に復帰してから苦戦が続いていますが、前走のA1級二組(1400メートル)でも5着と掲示板を外さなかったことから、堅実な差し脚は使えています。距離が短い方が末脚が切れる印象があるだけに位置取り次第で馬券に絡めそうです。
△5 オートヴィル(牡9、田嶋弘幸厩舎)は前走のA1級一組(1700メートル)で7着も、転入初戦のA1級二組(1700メートル)では3着とフィードバックに先着しています。その時と同様に前崩れの展開になるなら、再び出番があるかもしれません。
(文/中部地方競馬記者クラブ)