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実績断然ベニスビーチが巻き返す「金沢クイーン賞」（金沢競馬）

日、火曜日で開催されている今週の金沢競馬。9日（火）のメインカードは最終第12レースで争われるA級牝馬による準重賞「金沢クイーン賞」（A級牝馬、金沢競馬場1500メートル）で、勝ち馬には8月6日に行われるグランダム・ジャパン古馬秋シーズンの「読売レディス杯」（地方全国交流、1500メートル）への優先出走権が与えられます。2年連続でこのレースを制しているベニスビーチが今年も参戦してきました。

◎8 ベニスビーチ（牝6、中川雅之厩舎）は前走の日本海スプリント（1400メートル）で、お松の方賞（1500メートル）5着からの巻き返しが期待されましたが、6着と奮いませんでした。今季は4月中旬に笠松から戻ってきて再転入初戦の利家盃（2000メートル）では3着と馬券に絡みましたが、その後は重賞4勝馬としては物足りないレースが続いています。今回は中2日で馬なりとゴール前強めに追う2本の追い切りを消化して、陣営の復活にかける意気込みが感じられます。再び読売レディス杯で遠征勢を迎え撃つためにも、相性がいいこのレースをしっかり勝ってリズムを取り戻したいところです。

○4 ラスティネイル（牝6、川添明弘厩舎）は中央1勝クラスから金沢入りしてから3連勝を飾った快速馬です。前走は日本海スプリントに重賞初挑戦して10着に敗れましたが、勝ったオヌシナニモノに4コーナー手前で交わされるまで先頭を譲らずリードしていました。その後も追い切り気配は悪くなく、牝馬限定戦なら見直しはできます。金沢に来て初めての1500メートル戦になりますが、南関東ではすでに経験済みで、後続を引き連れて4コーナーを先頭で回ることができれば際どい勝負に持ち込めそうです。

▲5 ウインコマチ（牝4、中川雅之厩舎）は2走前のお松の方賞で6着に敗れて、昨終盤から続いていた連勝記録が5で途切れてしまいましたが、直線外から脚を伸ばしてベニスビーチに迫っていました。前走のA2級二組（1400メートル）をあっさり逃げ切って巻き返した内容から引き続き好調はキープできています。発馬を決めて前々で運べれば、後続を追い上げを振り切ってしまいそうです。

△1 リンギングフォン（牝5、井樋一也厩舎）は船橋から転入後2戦連続2着と勝ち切れていませんが、直線に向いてからの末脚の良さは目を引いています。1400メートル戦の方が切れ味が増す印象があり、前崩れの展開になるならゴール前の突っ込んできそうです。

△7 サエチ（牝5、高橋俊之厩舎）も差す競馬が板に付いてきて、前走のA1級二組（1400メートル）でも直線しぶとく脚を伸ばして接戦の2着争いに持ち込み3着でした。中6日の連闘策でも牝馬限定戦なら相手関係は有利なだけに、上位争いに加わってきても不思議ではありません。