金沢
2024年07月15日
テトラルキア対ダイヤモンドライン「山代大田楽特別」(金沢競馬)
3連休期間中に土、月曜日の2日間で開催されている金沢競馬。7月15日(祝・月)のメインカードは最終第12レースの「山代大田楽特別」(A1級一組、金沢競馬場1700メートル)で、前開催このクラスで勝ち負けを演じたテトラルキアとダイヤモンドラインが再び相みえます。
◎7 テトラルキア(セン9、金田一昌厩舎)は前走のA1級一組(1700メートル)で、ゴール前先に抜け出したダイヤモンドラインをクビ差差し切って今季2勝目を飾りました。向正面半ばから追い通しの手応えでしたが、直線に入ると追うごとに脚を伸ばして、ゴール板で馬体を並べられたのは底力がある証拠です。暑さを考慮して今回は速い追い切り時計を出さずに乗り込み重視の調整になりますが、引き続き気配は悪くなさそう。ここを使って夏場は休養する予定で、後半戦につなげるためにも連勝を飾って前半戦を締めくくりたいところです。
対する○4 ダイヤモンドライン(牝4、佐藤茂厩舎)は前走のA1級一組で、テトラルキアにゴール板で並ばれてクビ差2着に敗れましたが、終始コースの内を突き進み、逃げたフィードバックを3コーナーでかわして4コーナーを先頭で回った時には、そのまま押し切るかと思われた勢いでした。連戦になるためこちらも乗り込み重視の調整ですが、百万石賞2着など最近の充実ぶりではテトラルキアを上回っています。引き続き9戦7連対と相性がいい1700メートル戦は歓迎で、先団を形成するソーラーフレアやフェイマスダンディを前に見ながらレースを進めることができれば、勝負どころから一気に脚を伸ばして直線抜け出しが図れそうです。
▲6 ソーラーフレア(牡9、中川雅之厩舎)は4月の金沢スプリングカップ(1500メートル)で重賞初制覇を飾りました。6月の日本海スプリント(1400メートル)では4着でしたが、勝ったオヌシナニモノに終始食い下がって接戦の2着争いを演じました。ダイヤモンドラインには2走前のA1級一組(1700メートル)で6馬身差の2着に敗れていますが、1カ月ほどレース間隔を空けて鍛え直されており、暑い時期を避けたローテーションは好感が持てます。しぶとい先行スピードを生かせば今回も上位争いできそうです。
△5 フェイマスダンディ(牡6、佐藤茂厩舎)も日本海スプリント11着後は、1カ月ほどレース間隔を空けて立て直されました。久々の1700メートル戦がどうかですが、先手争いを制してペースを握ることができれば、前残りが図れそうです。
△1 ノブノビスケッツ(牡4、加藤和宏厩舎)は約5カ月ぶりに、3月に戦列復帰しましたが、2、4着と奮わなかったため、再び休養して立て直されました。今回は3カ月ぶりの休み明けになりますが追い切りの動きは悪くなく、勝負どころで機動力が発揮できれば上位争いに加わってきそうです。
(文/中部地方競馬記者クラブ)