金沢
2024年08月18日
JRAからの転入馬が上位「サラブレッド大賞典トライアル特別」(金沢競馬)
今週から金沢競馬は日、火曜日の通常開催に戻ります。18日(日)の注目カードは第11レースの「サラブレッド大賞典トライアル特別」(3歳A1組、金沢競馬場1900メートル)です。10月5日に行われる3歳重賞・サラブレッド大賞典(2000メートル)へのトライアル戦で、中央未勝利から転入してきて成長著しい新興勢力が希望投票優先権を巡って熱戦を繰り広げます。
◎6 フレーズタルト(牝、中川雅之厩舎)は6月に中央未勝利から金沢入りして3連勝中とスピードの違いを見せつけています。3歳B特選(1500メートル)で後続を9馬身引き離し、3歳A2組へクラスが上がった前走(1500メートル)もスタートダッシュを決めて先手を奪うと、3コーナーから徐々に後続を引き離して、終わってみれば2着以下に4馬身差つける圧逃劇でした。その後は1カ月ほどレース間隔が空きましたが、長めをしっかり追い切られており、連戦続きだった前走時よりも状態は良さそう。中央未勝利では1800メートルばかり使われていたことから1900メートルへの距離延長も問題なさそうで、先手争いを制してペースを握ってしまえば連勝が伸ばせそうです。
○9 ショコラエクレール(牝、田嶋弘幸厩舎)も中央未勝利から金沢入りして2連勝と底を見せていません。7月の転入初戦は大差、2戦目は8馬身差と一方的なレースが続いており、今回は同じく当地無敗のフレーズタルトとの対決が注目されています。金沢では1400メートルしか走ったことがなく、初の1900メートルがポイントになりますが、中央未勝利でダート1800メートルの経験もあることから、こなせない距離ではなさそう。フレーズタルトを抑えて先手を主張できれば押し切りもありそうです。
▲7 モニーレ(牝、加藤和義厩舎)も中央未勝利から6月に金沢入りしてからまだ3着以内を外していません。3連勝を狙った前走は3着でしたが、直線盛り返して2着争いに加わるしぶとさを見せていました。追ってバテない脚色から距離延長は良さそうで、フレーズタルトとショコラエクレールが互いに先手を譲らずに激しく競り合う展開になれば、直線抜け出すチャンスがありそうです。
△1 ラシェンテ(牝、井樋一也厩舎)は前回熱発のため出走取消すなど順調さを欠いている面はありますが、今回のメンバーで唯一1700メートル戦で勝ち星があり、長くいい脚を使えるタイプ。1900メートルも経験済みで、レース終盤の追い上げが見ものです。
△4 ショウガフクキタル(牝、高橋俊之厩舎)は復帰初戦となった3歳A2組(1700メートル)で9着に失速しましたが、約8カ月ぶりの休み明けをたたかれて追い切りの気配が一変しています。2歳重賞で上位争いを演じていた素質から軽視できない存在です。
(文/中部地方競馬記者クラブ)