金沢
2024年09月15日
スピードの違いみせるスーパーフェザー「敬馬賞」(金沢競馬)
今週の金沢競馬は日、火曜日の通常開催に戻ります。15日(日)のメインカードは第10レースの「敬馬賞」(B級以下9歳以上、金沢競馬場1400メートル)です。敬老の日にちなんで昨年から新設された交流準重賞で、昨年は東海地区から5頭が遠征してきましたが、今年は1頭もいなかったため、地元馬のみでフルゲート12頭の争いになりました。
◎3 スーパーフェザー(セン9、金田一昌厩舎)は芝の中距離戦で4勝を挙げた元中央オープン馬で、岩手や南関東のオープンでは活躍することができずに今春から金沢入りしました。金沢ではB2級からのスタートと転入条件にも恵まれてこともあって7戦連続で馬券に絡む活躍を見せ、前走のB1級四組(1400メートル)を逃げ切って約2年8カ月ぶりの白星を飾りました。その後はこの敬馬賞を目標に調整を積んでおり、残暑が厳しい状況でも追い切り時計をマークしています。クラス別定戦でB1級格付けのため58キロを背負うことになりますが、自信を取り戻した今の状態なら先行スピードの違いを見せ付けて連勝が飾れそうです。
○7 スピーディクール(セン10、佐藤茂厩舎)は元中央ダート4勝馬で、南関東のA2クラスでも馬券に絡んでいた実績があります。金沢へ来たのは昨年6月からで転入初戦から2連勝を飾り、A2級一組(1500メートル)も快勝して園田チャレンジカップ(1400メートル)や金沢スプリントカップの重賞にも挑みました。今季はクラスがB1級に下がったこともあって3着以内を外さない走りを続けており、前走の日本海スプリントトライアル特別(1400メートル)では、中団から直線しぶとく脚を伸ばして混戦の次位争いから抜け出しています。今回は約4カ月ぶりの放牧明けになりますが、追い切り時計が1本だけしかなく、やや急仕上げな印象はあります。しかし金沢入りしてからの活躍はスーパーフェザーを上回っており、直線の叩き合いに持ち込めるなら、際どい争いになるかもしれません。
▲1 アルティスタエース(牡9、井樋一也厩舎)は南関東で8連勝を含む13勝を挙げています。金沢入りしたのは今春からでA2級スタートとクラスが見込まれたこともあって馬券に絡んだのは転入2戦目のA2級二組(1400メートル)の3着しかありません。そのため3カ月ほど放牧に出されて立て直しが図られており、復帰戦となった前走のB1級三組(1400メートル)は5着でした。しかし叩き2走目となる今回は息保ちアップが見込め、同世代相手で本来の先行するレースができるなら、前残りが図れそうです。
△4 リベリュール(牡9、井樋一也厩舎)も2カ月ぶりだった前走のB2級五組(1400メートル)はまたも追い上げ届かずの4着でした。今回は先週からの連闘で中4日の強行日程になりますが、休み明けで太め残りだった馬体が絞れてくるなら、転入当初に見せていた先行スピードが戻るかもしれません。
芝の2000メートル以上で5勝を挙げた元中央オープンの△2 マウントゴールド(牡11、井樋一也厩舎)も古豪の意地を見せたいところです。今春には1400メートル戦でも2、3着と馬券に絡んでおり、前走のC1級二組(1500メートル)で2着と復調してきた今の状態なら上位進出も狙えそうです。
(文/中部地方競馬記者クラブ)