兵庫
2024年09月26日
キリンジは定量戦なら負けられない「姫山菊花賞」(園田競馬)
26日(木)園田競馬メイン第11レースにJBC指定競走「第64回姫山菊花賞」(3歳以上定量、園田競馬場1700メートル)が行われる。
◎9 キリンジ(牡4、新子雅司厩舎)は転入初戦を勝利して摂津盃でも1番人気に支持されたが、58キロのトップハンデが響いたようで、追い上げ届かず3着止まりだった。もともとズブい面があり、真面目さを欠く面が見受けられたが、調教でチークピーシーズを着用してから動きが良化しており、陣営の思惑がいい方に出そうだ。積極的に動ける外枠も絶好で、今度こそ決めたい。
○6 ユアヒストリー(牡6、船橋・山下貴之厩舎)は六甲盃では逃げたラッキードリームを捉えきれずに2着だったが、後続のセイカメテオポリスをマークしていたために前を楽に行かせてしまったことが敗因。直線の手応えは見どころがあった。その時以来のレースになるが、鉄砲成績は悪くなく、乗り込みも不足がないという話ならば今回も上位争いになりそうだ。
▲7 パワーブローキング(牡5、船橋・佐藤裕太厩舎)はイヌワシ賞(金沢)で勝ち馬に大差をつけられたが、相手はダートグレードでも好走のある馬で悲観する内容ではない。大型馬のわりには先行力があり、バテない強みもある。仕掛けのタイミングがかみ合えば勝ち負けになりそうだ。
☆5 マッドルーレット(牡6、名古屋・川西毅厩舎)は南関東時代に重賞に3度出走した経験があり、決して力は引けを取らない。名古屋へ転入した当初は夏負けが尾を引いていたようだが、初戦はまったくその影響を感じさせない力強さを見せた。他の有力馬はもう少し長い距離の方がいいタイプが多いが、同馬はマイルから1700メートルがベストのようで、立ち回り次第では大駆けまでありそうだ。
△8 ウインドケーヴ(牡5、柏原誠路厩舎)は摂津盃では同厩舎のミステリーボックスにゴール前で差されたが、2キロの斤量差が出たか。今回は定量戦で、他に逃げたい馬が見当たらずに再び単騎逃げに持ち込めそうだ。他馬のマークが甘くなれば一発を狙える。
△11 ソリストサンダー(牡9、大井・福永敏厩舎)はGI/JpnI級のレースで何度も好走しており実績だけならトップクラス。年齢的にピークを過ぎた印象はあるが、叩き2走目で上積みはあるだろうし、前進できる要素はある。
(文/大阪日刊スポーツ・松本健史)