名古屋
2024年10月29日
2戦2勝カワテンティアラが主役「ネクストスター名古屋」(名古屋競馬)
10月29日(火)の名古屋競馬メイン第11レースは「第2回ネクストスター名古屋」(2歳、名古屋競馬場1500メートル)。
今年の名古屋2歳馬たちの初重賞で最大の目標レースに、厩舎期待の若駒たちがフルゲートで激突する。キャリアは浅くまだ力関係が定まっておらず、波乱要素十分だが、ハイレベルな認定競走を勝利した3頭が、V争いをけん引しそうだ。なかでも中心は2戦2勝とデビューから無傷を誇る◎10 カワテンティアラ(牝、角田輝也厩舎)。デビュー戦では今年の新馬戦を一番時計タイをマークする非凡なキレと反応で9馬身千切る圧巻のパフォーマンスを披露。そして距離延長した前走も難なくクリア。高いスピードと能力であっさり仕留め、大物感をアピールした。「いい落ち着きがでてきたし、操作性も増してきている」。将来性に期待を寄せる岡部誠騎手の追い切りや中間感触も上々。相手の出方が見やすく、流れに乗りやすい外枠スタートも好都合。まだキャリア2戦と不安材料はあるが、V最短の好素材だ。
4戦3勝と実績上位の存在は○9 ケイズレーヴ(牡、榎屋充厩舎)。控えて外を回って、悠々抜け出した前走の認定競走Vに評価が高まる。1分34秒9の抜群の持ち時計を誇るのも魅力の1つ。スムーズに流れに乗ればV五分。
前走でケイズレーヴに2馬身半差つけられたが▲8 ページェント(牡、塚田隆男厩舎)も有力なV候補。前走は内枠が影響し、位置取り、レース運びにロスがあった。事実、2走前は逆にケイズレーヴに2馬身差をつけて快勝しており、二強との差はわずか。
穴は△6 アップショウグン(牡、塚田隆男厩舎)。差し一手の典型的な追い込み馬だが、上位人気が予想される馬たちの大半は先行、好位差しタイプ。2走前の2歳1組勝利に、前走の認定競走2着も後方から直線鋭く追い込み、ゴール前でのキレは印象的。速い流れで直線の差し勝負に持ち込めば頭まで突き抜ける。
(文/中部地方競馬記者クラブ)