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今年は西日本地区最終戦となる「YJSトライアルラウンド金沢」（金沢競馬）

10月最後の金沢競馬は29日（火）が2日目で、ヤングジョッキーシリーズ（YJS）のトライアルラウンド金沢が開催されます。第6レースと第8レースの計2レースで争われ、地方所属騎手6人とJRA所属騎手6人が金沢コースで手綱さばきを競います。トライアルラウンド金沢は8、9月の暑い時期に行われていたイメージが強いですが、今年は10月末の実施で西日本地区の最終戦になります。12月に園田と中京で行われるファイナルラウンドへ進出できるのは地方・中央各部門の上位4人で、激しいポイント合戦が繰り広げられます。

第6レースの第1戦（C2級十二組、金沢競馬場1400メートル）は全馬がまだ未勝利で時計差もそれほどなく、全員がテン乗りでは展開やペースも読みづらく難解です。抜けた存在は見当たりませんが、やはり地元の加藤翔馬騎手が騎乗する◎10 キングプロフィット（牡3、加藤翔馬騎手）が期待されます。気難しさはありますが、中央未勝利から金沢入り後は4、5、3着と掲示板は外さない走りを続けており、走るごとに上向いています。加藤騎手は現在地方競馬の西日本地区で3位。ここで連絡みできればファイナル進出はほぼ確定するだけに手綱を握る手に力が入りそうです。

○3 メイショウメイボク（牝3、兵庫・土方颯太騎手）は中央未勝利から移籍してきて転入初戦こそ4着でしたが、ブリンカーを装着することで2戦連続で3着と馬券絡みが続いています。直前の追い切りでは第8レースの第2戦に出走するソルベックを併せて競り勝つほど元気は一杯で、兵庫の土方颯太騎手が発馬を決めて好位をキープできれば直線抜け出すチャンスがありそうです。

転入初戦から2着に好走した▲12 オウケンデューク（セン4、JRA・高杉吏麒騎手）と△4 ビッグポケット（牡3、高知・阿部基嗣騎手）もコース2走目で上積みが見込めます。オウケンデュークは引き続きの1400メートル戦は歓迎で、ビッグポケットは約3カ月ぶりの休み明けになりますが、追い切りを重ねて鍛え直されています。

△9 ウェックスフォード（牡3、名古屋・望月洵輝騎手）は転入初戦4着でしたが、中間の追い切り気配が一変しています。転入2戦目の変わり身に警戒が必要です。

おすすめの買い目
馬単（マルチ）　10⇔3・12・4・9（8点）
3連単（フォーメーション）　10→3・12・4・9→3・12・4・9　3・12・4・9→10→3・12・4・9（24点）

第8レースの第2戦（C2級八組、金沢競馬場1500メートル）は、全馬が伸び盛りの3歳馬で白熱した争いになりそうです。◎3 ファーストメイト（牡3、JRA・柴田裕一郎騎手）は転入2戦目で3着に敗れ、中央未勝利から移籍してきて2連勝こそ飾れませんでしたが、逃げて1500メートル戦の持ち時計を大幅に更新しました。まだ体質面に課題はありますが、追い切りの動きも良くなっています。手綱を握る柴田裕一郎騎手は現在中央の西日本地区で11位ですが、ここを勝てばトップ4入りにも届くだけに気合が入りそうです。

○9 マジカルステップ（牝3、JRA・松本大輝騎手）はまだ未勝利ですが、中央未勝利から金沢入り後まだ3着以内を外していません。前走の1400メートル戦では発馬で後手を踏みながらも3着まで追い上げてきており、単なる先行馬ではなさそうです。転入初戦の900メートルでもアタマ差2着の接戦を演じたスピードからダッシュ力は秘めており、中央の松本大輝騎手が発馬を決めてリードできれば際どい勝負に持ち込めそうです。

先手争いが激しくなるなら▲4 アリストロシュ（牝3、兵庫・土方颯太騎手）の差し脚が届きそうです。中間は追い切りを強化して直線伸び切れず5着に敗れた前走からの巻き返しを狙っており、兵庫の土方颯太騎手がどこで仕掛けてくるのかが注目されます。

△2 ソルベック（牝3、加藤翔馬騎手）と△8 イサチルイトムスビ（牝3、高知・城野慈尚騎手）は前走の1500メートル戦でアリストロシュに先着しています。上位勢とも時計差はそれほどなく、位置どり次第で上位争いは可能です。