金沢
2024年10月27日
待望の重賞初制覇なるかプレストマーヴェル「MRO金賞」(金沢競馬)
10月最終週の金沢競馬は日、火曜日の通常開催に戻ります。27日(日)が初日で、メインカードは最終第11レースで争われる3歳重賞「第68回MRO金賞」(3歳、金沢競馬場1400メートル)です。昨年から地元3歳馬による短距離重賞にリニューアルされ、スピード自慢の3歳馬にとっては重賞初Vの飾るラストチャンスになります。
◎8 プレストマーヴェル(牝、堀場裕充厩舎)は、5月に兵庫から転入してきて初戦はいきなりC1特選(1500メートル)に組まれて8着に敗れましたが、転入2戦目のC1級三組(1400メートル)で後続を4馬身以上引き離して圧逃すると、続く3歳牝馬重賞の加賀友禅賞(1400メートル)でも2着に連対しました。その後は中央遠征もあってレース間隔は空きましたが、戦列復帰後は2番手追走から逃げた馬を直線半ばできっちりにかわす安定したレース運びで2連勝を飾り、再び勢いに乗っています。同世代相手は加賀友禅賞以来となりますが、先手争いが激しくなっても好位から落ち着いてレースが運べれば、待望の重賞初タイトルに手が届きそうです。
○3 ショウガフクキタル(牝、高橋俊之厩舎)は8月に戦列復帰して1700メートル以上の距離に対応できず掲示板外が続いていましたが、2走前の1400メートルを4コーナー外からひとまくりで快勝すると、前走のB1級四組(1500メートル)では古馬相手に大差引き離して逃げ切り、完全復活をアピールしました。持ち前のスピードが存分に生かせる1400メートル戦は歓迎で、自信を取り戻した今の状態なら、早めに逃げた馬を交わして4コーナーを先頭で回ることができれば、後続を振り切ってしまうことは可能です。
▲1 ダブルアタック(牡、金田一昌厩舎)は前走のサラブレッド大賞典(2000メートル)でも3着とまたも重賞制覇に届きませんでしたが、どんな距離になっても上位争いできる器用さは強みです。ここまで準重賞2勝の実績は今回のメンバーの中では抜けており、今回の顔触れなら悲願の重賞初制覇も夢ではありません。戦列復帰してから軽目の調整が続いていましたが、今回は中間に2本の追い切りを消化して乗り込まれており、立ち回りの上手さで勝負どころから早めに駆け上がって行ければ、連争いに加わってきそうです。
△10 ガガヒャクマンゴク(牡、加藤和義厩舎)は2走前のサラブレッド大賞典で10着に崩れましたが、前走のC1級一組(1500メートル)を逃げ切ってリズムは取り戻しています。中6日の連闘でも先手争いを制することができれば、際どい勝負に持ち込めるかもしれません。
夏場以降に中央未勝利から転入してきた新興勢力では△11 メイショウベル(牝、井樋一也厩舎)に注目です。金沢入り後はまだ余力を残しながらも2連勝中でスピードの違いを見せつけています。鼻出血明けになりますが追い切りではキレのある動きを見せており、逃げた馬に外から食い下がって行ければ前残りが図れるかもしれません。
(文/中部地方競馬記者クラブ)