金沢
2024年11月02日
堅実な差し脚魅力のヒャクシキ(金沢競馬)
11月最初の金沢競馬は、土、日、火曜日の変則開催になります。2日(土)は7〜9頭立てのレースが多いですが、第11レースで争われるB2級二組(金沢競馬場1400メートル)は主力勢がきっ抗していて馬券の組み合わせ次第では好配当が期待できそうです。
◎2 ヒャクシキ(牡3、加藤和宏厩舎)はメンバー唯一の3歳馬で、2走前のB2級四組(1500メートル)で3着に敗れて連勝こそ逃しましたが、前走の好調馬がそろったB2特選(1500メートル)では4コーナー外から一気に伸びて直線半ばで先頭に立つ強い勝ちっぷりを演じました。中央未勝利から転入してきた当初は追走一杯のレースが続きましたが、夏場を過ぎたあたりからレース終盤になると確実に追い上げてくるようになり、古馬と走るようになってからはさらに伸びが鋭くなっています。1400メートルに距離は短くなりますが、早めにエンジンが掛かってしまえば、勝負どころから一気に伸びて直線で先団を捕まえることは可能です。
○3 バルドルブレイン(牡6、加藤和義厩舎)はB級入りしてから勝ち切れないレースが続いていましたが、約3カ月ぶりの放牧明けとなった前走のB2級三組(1500メートル)で後続を5馬身以上引き離す圧逃劇を演じました。中央2勝の実績を考えるとまだまだ上は望める器で、ようやく本来のスピードが金沢でも発揮できました。休養前は後方から追い上げるレースも試みていましたが、思い切って先手を奪うレースの方が今は良さそうで、今回も先手争いを制して終始リードできれば直線粘り込みが図れそうです。
▲5 エイチエヌバンピー(牡4、佐藤茂厩舎)は末脚が届かないレースが続いていたため、夏場は千葉へ放牧に出されて立て直しが図られました。今回は約4カ月ぶりの夏休み明けになりますが、追い切りを3本も重ねて久々を感じさせない動きを見せています。今年4月末のB1特選では4コーナー外から伸びて先団をまくる強い勝ちっぷりを演じており、レース終盤の追い上げはヒャクシキにもヒケはとりません。
△8 フェアリープト(牝4、佐藤茂厩舎)は2走前に7着に敗れて4連勝こそ逃しましたが、前走のB2級一組(1500メートル)を2番手からの抜け出しで快勝しリズムを取り戻しました。今回も逃げるバルドルブレインを前に見ながら追走できれば、好勝負できそうです。
△7 ヴィクターバローズ(セン7、中川雅之厩舎)も夏負けから徐々に立ち直ってきています。今回はしっかり追い切りもこなしており、引き続きの1400メートル戦で復調のきっかけをつかみたいところです。
(文/中部地方競馬記者クラブ)