金沢
2024年11月05日
オヌシナニモノとハクサンパイオニアの争い「片町クリスマスツリー特別」(金沢競馬)
土、日、火曜日の変則日程で開催されている今週の金沢競馬。5日(火)のメインカードは最終第12レースで争われる「片町クリスマスツリー特別」(A1級二組、金沢競馬場1400メートル)で、初顔合わせとなるオヌシナニモノとハクサンパイオニアのスピード対決が見ものです。
◎7 オヌシナニモノ(牡7、佐藤茂厩舎)は日本海スプリント(金沢1400メートル)を連覇するなどこれまで重賞3勝を飾っている金沢の短距離王で、前走は兵庫ゴールドカップ(園田1230メートル)に遠征して3番人気に推されましたが、スタートで後手を踏んで終始内々を走らされる厳しい展開となり、7着と奮いませんでした。力を出し切れなかったとあって遠征のダメージは少なく、追い切りでは引き続き好時計をマークしています。今回は初顔合わせとなるメンバーが多いですが、外枠に入ったのは歓迎で本来の跳びが大きいダイナミックな走法が披露できそうです。今年は地元コースでまだ負けておらず、再び短距離の交流重賞へ遠征するためにも、底力の違いを見せて巻き返したいところです。
○5 ハクサンパイオニア(牡4、加藤和義厩舎)は前走のA1級二組(金沢1500メートル)でも逃げて4コーナーを先頭で回りながら、ゴール板で勝ち馬に並ばれてしまいアタマ差2着と押し切れませんでした。ベイスプリント(名古屋920メートル)から3戦連続2着と勝ち運に見放されている感じですが、転入初戦で大差勝ちを飾った1400メートル戦なら勝機は十分にあります。今回も先手争いを制して後続引き離しながら4コーナーへ突入できれば、オヌシナニモノの猛追も振り切ってしまうかもしれません。
▲2 ヴァケーション(牡7、金田一昌厩舎)は、2歳時に吉原寛人騎手の導きで全日本2歳優駿JpnI(川崎1600メートル)を制すなどこれまで重賞5勝を飾っています。5歳時から在籍した岩手でも数々の重賞で連絡みしており、金沢のオープン下なら実績は断トツに抜けています。今回は約5カ月ぶりの休み明けでそれほど強い追い切りもかけていないことから評価は控えましたが、転入初戦から好勝負を演じるなら楽しみな存在になりそうです。
△4 マイネルシスネロス(牡7、高橋優子厩舎)は北海道営からの転入馬で、門別をはじめ姫路や大井で計18勝も挙げている快速馬です。1700〜1800メートルの中距離での勝ち星が多いですが、1400メートル戦でも3勝しており短距離にも対応できています。追い切り気配も目立っており、ハクサンパイオニアとの先手争いが注目されます。
△6 アルサトワ(牡7、金田一昌厩舎)もヴァケーションと同じ岩手からの転入馬で、中央芝6勝の元オープン馬です。ダートでの勝ち星はありませんが、昨春には名古屋大賞典JpnIII(名古屋2000メートル)へ挑んで4着に逃げ粘っており、金沢のペースなら変わり身があっても不思議ではありません。
(文/中部地方競馬記者クラブ)