名古屋
2024年11月21日
底力あるラッキードリームを信頼「東海菊花賞」(名古屋競馬)
11月21日(木)の名古屋競馬メイン第11レースは「第65回東海菊花賞」(名古屋競馬場2000メートル)。
12月の名古屋大賞典JpnIIIのトライアルでもある全国交流重賞に、遠征勢4頭を含む精鋭12頭がフルゲートで激突。激戦バトルも、重賞V12を誇る◎2 ラッキードリーム(牡6、大井・坂井英光厩舎)の底力を信頼する手か。JBC2歳優駿JpnIII馬でデビュー当初から頭角を現したスターは、6歳を迎えた今年も2月の姫路・白鷺賞、6月の兵庫・六甲盃を優勝。タイトル獲得数を延ばし、衰えを知らない。大井移籍後の今秋2戦は本来の走りまで見られないが、ハイレベル重賞の9月大井・東京記念で4着入着は力の証。前走は勝負どころ手前から後退し、まさかのしんがり大敗を喫したが「気持ちが切れていた」(坂井英光調教師)と敗因分析する。中間気配に、動いた最終追い切りからデキ落ちは感じられない。遠征重賞にも不安はなく、手ごろな相手との対戦に変わった東海重賞。ネームバリュー全国区のスターが、素早く変身し健在ぶりを示す。
○5 ベルウッドグラス(牡4、金沢・加藤和義厩舎)は前走の中央3勝クラスでは8着も、勝ち馬とのタイム差は1秒0と大きく負けていない。地方デビューの転入戦と、手探り面は多いが、中央での連対した6走はいずれも2000メートル前後の中距離。舞台はぴったり。休養明けをひと叩きした上積みも見込め、高評価が必要だ。
▲8 マンダリンヒーロー(牡4、大井・藤田輝信厩舎)はご存じ、米GI・サンタアニタダービー2着馬(23年4月)。盛岡・ダービーグランプリ(同年11月)でも銀メダルを獲得した実力派だが、成績は上がらない近況。東海の第1人者・岡部誠騎手との初コラボで覚醒するか、注目だ。
地元勢ではやはり△9 アンタンスルフレ(セン6、角田輝也厩舎)。春・夏シーズンは失速や不発が続いたが、先の金沢・北國王冠で大会3連覇を飾り、復活をアピール。北國王冠→東海菊花賞を昨年連勝したようにローテ実績もある。レースが組み立てやすい外枠スタートも好都合。大会2連覇に虎視眈々(たんたん)だ。
(文/中部地方競馬記者クラブ)