兵庫
2024年12月31日
世代最強オケマルに保利良平厩舎の3頭が挑む「園田ジュニアカップ」(園田競馬)
31日(火)の園田競馬メイン第11レースに「第53回園田ジュニアカップ」(2歳定量、園田競馬場1700メートル)が行われる。
◎10 オケマル(牡、盛本信春厩舎)は3戦3勝でネクストスター園田を制した。3コーナーで動きがモタつく面は解消されなかったが、直線で手前を替えてからの伸びは抜群で、世代トップの実力を示した。夏場に連戦していたことで、レース後は休養を挟んでいる。ぶっつけ本番になるが、乗り込みは緩めておらず、絶好の仕上がりを見せている。初めての1700メートルに対応できるかどうかは未知数だが、ここは素質を信頼する。
○5 キングスピカ(牡、保利良平厩舎)はネクストスター園田ではオケマルの瞬発力に屈したが、前走は1700メートルを使われて好位4番手から楽々と押し切った。オケマルとは3度目の直接対決になるが、距離経験の差が本番で生きれば逆転を狙える。
▲12 ジーニアスレノン(牡、保利良平厩舎)は兵庫ジュニアグランプリJpnIIで8着だったが、上がり3ハロンは最速だった。地元馬で最先着の7着だったラピドフィオーレとは1馬身差だったが、収穫が大きかったのはこちらの方か。当初から長い距離向きと陣営は判断しており、距離延長も問題なし。流れが速くなれば一発を狙える。
☆2 ラズライトタッカー(牡、保利良平厩舎)はデビューしたのが11月中旬でまだキャリア2戦だが、前走はネクストスター門別2着など重賞で好走実績のあるベラジオドリームに次ぐ2着で、健闘したといえる。重賞は初挑戦になるが、雄大なフットワークで期待の大きな1頭が大化けするか。
△1 フセノオーロラ(牝、盛本信春厩舎)はデビュー当初は出遅れる習性があったが、レースを使うごとに改善されて、近走は安定した末脚を見せている。絶好の内枠を引いてスムーズに立ち回れば侮れない。
△8 ラピドフィオーレ(牡、田中範雄厩舎)は兵庫ジュベナイルカップを制してネクストスター園田も2着だったが、手前を替えない面が改善されず、まだ不安要素は残る。血統的には母ナナヨンハーバーが1700メートルの兵庫クイーンカップを制した馬で距離延長に対応できる。スムーズに先行できれば上位争いになる。
(文/大阪日刊スポーツ・松本健史)