金沢
2024年12月23日
距離合うテイコク「KEIBAカラフルDays特別」(金沢競馬)
金沢競馬は今週いっぱいで2024年シーズンのフィナーレを迎えます。前半戦は月、火曜日の2日間で、23日(月)の注目カードは、第11レースの「KEIBAカラフルDays特別」(B1級一組、金沢競馬場1700メートル)です。前回に引き続いて1700メートルで争われ、人気に応えられなかったテイコクが今度こそ決め手の違いを見せつけたいところです。
◎6 テイコク(牡4、菅原欣也厩舎)は今夏に川崎から転入してきて勝ち切れないレースが続いていましたが、2走前のB2級五組(1500メートル)で金沢初勝利を飾ると、距離が1700メートルに延びた前走のB1級一組では単勝1番人気に推されました。逃げた勝ち馬を捕らえきれず3着に敗れましたが、直線内から脚を伸ばして2着争いには加わっており、持ち前の末脚は発揮できていました。レース後半に追い上げてくる脚質から1700メートル戦は合うはずで、大幅に馬体重が増えていなければ、今回も直線たたき合って浮上してきそうです。
○8 ネオアビー(牝6、中川雅之厩舎)は大井から転入後3、2着とあと一歩のレースが続いていましたが、前走のB2級一組(1700メートル)を快勝して金沢初白星をつかみ取りました。好位3番手から、逃げた馬を3コーナーでかわして4コーナーを単独先頭で回ると、後続を4馬身引き離して直線独走する強い勝ちっぷりで、走るごとにリズムを上げてきています。連闘策になりますが、今回も前々でスムーズに運べれば、後続の追い上げを振り切ってしまうかもしれません。
▲10 ジェネロジテ(牡4、田嶋弘幸厩舎)も7月末に戦列復帰してから勝ち切れないレースが続いていましたが、前走のB2級一組(1400メートル)で向正面半ばから先頭に立つ積極的なレース運びで、後続を3馬身引き離して押し切りました。連闘を避けたためレース間隔は空きましたが、1カ月ほど空けた前走時に結果が出ただけにローテーション的には今回も良さそうです。1700メートル戦は金沢に来て初めてになりますが、中央の3歳未勝利戦ですでに経験しており、追ってバテない強みを生かせれば、真価を発揮するかもしれません。
△4 ロンドンデリーエア(牡7、加藤和義厩舎)は今春に大井から金沢入りして逃げ切りでの勝ち星が多いことから短距離のイメージが強いですが、中央在籍時にはダート1800メートルで未勝利を脱出し、ダート1700メートルで1勝クラスを勝ち上がっています。道悪になりやすいこの時期の馬場状態を考えると、距離が延びても前を行く馬は有利で、今回もペースを握ることができれば際どい勝負に持ち込めそうです。
△1 クリノヒビキ(セン9、田嶋弘幸厩舎)は前走のB1級三組(1400メートル)で、向正面から一気に伸びて、逃げ切った馬に直線で迫った脚色の良さは目を引きました。シーズン終盤に来て体調面はピークを迎えており、今回も底力の高さを発揮して好勝負を演じるかもしれません。
(文/中部地方競馬記者クラブ)