名古屋
2024年12月03日
魅力満載カワテンマックス「ゴールドウィング賞」(名古屋競馬)
12月3日(火)の名古屋競馬メイン第11レースは「第63回ゴールドウィング賞」(2歳、名古屋競馬場1700メートル)。
キャリア浅い2歳戦で力関係が定まっていない。しかも例年以上に粒ぞろいのメンバーで勝ち負けレベルの好素材の若駒がズラリ勢ぞろい。波乱要素十分で激しいV争いだが、未知の魅力満載の大器候補◎9 カワテンマックス(牡、角田輝也厩舎)を狙い撃ちだ。キャリアはわずか2戦。しかしその2戦ともに圧巻のパフォーマンスで大きく魅了した。夏負け状態ながら、デビュー戦を今年の新馬戦タイレコードの快速ランで9馬身ぶっ千切り。そして前走は休養明けに距離延長のハンデもあっさり。主導権を握ると絶好の手ごたえのままゴールまでレースを支配し、6馬身差完勝でデビュー2連勝を飾った。「夢が広がりました」と名古屋の敏腕トレーナー・角田輝也師が公言したほど。中間はひと叩きされた効果でさらに上昇気配。認定競走勝ちの実力派カワテンティアラとの併せ馬の最終追い切りであおって悠々と先着。ポテンシャルと好仕上がりぶりをアピールした。前走から200メートル距離が延長し、ハードルが一気に上がった重賞初挑戦。不安材料はキリはないが、それを補って余りある勝ちっぷりの良さ、将来性にかけたい。
実績上位は重賞ウイナーの2頭。○4 エレインアスティ(牝、今津博之厩舎)はネクストスター名古屋を快速逃げ切りで仕留めた2歳王者。ソエが治まらない中での戴冠とこちらも相当の能力の持ち主。逆転は五分。
一方、地方全国交流重賞・ラブミーチャン記念で強烈アピールしたのは▲7 エバーシンス(牝、角田輝也厩舎)。流れ、展開は向いたが、上がり3ハロン37秒5をマークするカミソリ脚は際立っていた。再度展開激化なら頭まで突き抜ける。
見直し必要は△3 カワテンティアラ(牝、角田輝也厩舎)。前走は好位キープも競走リズムいまいちで、力をフルに出せたと言えない。中間の調教、追い切り強化で反撃をうかがう。
(文/中部地方競馬記者クラブ)