兵庫
2024年12月05日
キリンジがグランプリで重賞初制覇なるか「園田金盃」(園田競馬)
5日(木)の園田競馬メイン第11レースに「第67回園田金盃」(3歳以上定量、園田競馬場1870メートル)が行われる。
◎12 キリンジ(牡4、新子雅司厩舎)は転入初戦こそ勝ったものの、その後の重賞では3着続きで不本意な結果に終わっている。しかし同じ3着でも前走はJBCクラシックJpnIで、中央の強豪相手に強烈な追い込みを見せた。これまでは集中して走れなかった面が災いしていたが、前走は調教からビッシリ攻めて、レースではメンコなどの馬具を外して挑んだことが奏功した。転入当初とは別馬になったとみて良さそうだ。内で包まれるよりは外から運んだ方が良さそうで、大外枠も苦にしないだろう。
○6 スマイルミーシャ(牝4、飯田良弘厩舎)は春先に調子を落としていたが、リフレッシュ休養を挟んで完全に回復。前走の兵庫クイーンカップでは金沢の女傑ハクサンアマゾネスに次ぐ2着で復調を示した。今回はひと叩きした効果が感じられ、状態はさらに上向いている。枠も理想的で、あとは前走のように出遅れなければ連覇が見えてくる。
▲8 マルカイグアス(牡3、橋本忠明厩舎)は今年の二冠馬。兵庫優駿は意表を突くまくり差しだったが、前走の園田オータムトロフィーでも同じように3コーナーから豪快にまくり切った。この勢いは本物だろう。今回は初めて古馬と対戦するが、陣営は同じスタイルで挑むことを決めている。昨年のスマイルミーシャと同様に3歳馬で制覇となるか。
☆9 ツムタイザン(牡6、木村健厩舎)は暑い夏場をパスして園田金盃に直行してきた。放牧先では坂路でしっかり乗り込まれてきており、仕上がりは万全。外に張る面があるため、内で運ぶよりも外枠の方が運びやすい。昨年2着のリベンジを果たしたい。
△1 メイショウハクサン(牡7、森澤友貴厩舎)は重賞ではワンパンチ足りない印象もあるが、今年の六甲盃の前哨戦でスマイルミーシャやラッキードリームを差し切った末脚が鮮明に残る。休み明けの前走を叩いて状態は上がっており、小牧太騎手と2度目のコンビで一発を狙う。
△5 ベストオブラック(牡6、柏原誠路厩舎)は新春賞後に球節炎のために休んでいたが、復帰してからは姫山菊花賞4着、前走のオープン特別で差し切り勝ちと好走を続けている。気配はさらに上向いており、後方から展開がはまれば面白い。
(文/大阪日刊スポーツ・松本健史)