金沢
2024年12月10日
連勝伸ばすかウインペルセ「能登寒ブリ特別」(金沢競馬)
日、火曜日で開催されている今週の金沢競馬。10日(火)のメインカードは最終第12レースの「能登寒ブリ特別」(A2級一組、金沢競馬場1700メートル)で、B1級で2連勝を飾って今回からA級入りとなるウインペルセが、再びスピードの違いを見せつけられるか注目を集めます。
◎3 ウインペルセ(牡4、佐藤茂厩舎)は今季夏場に伸び悩んでいた時期もありましたが、2走前のB1級二組(1500メートル)で後続を9馬身以上引き離す圧逃劇を演じると、初の1700メートル戦となった前走B1級一組でも2着を1馬身差寄せ付けずに逃げ切って2連勝を飾りました。前走の1分47秒6の勝ち時計は、先ほど引退したハクサンアマゾネスの1700メートル戦の持ち時計をコンマ2秒上回るもので、逃げ馬の有利な馬場状態を考慮しても破格の好タイムでした。その後も順調に追い切りをこなしており、気温が下がるとともに調子を上げてきています。A級にクラスは上がりましたが、今回も先手を奪って自分のペースで走り切れば連勝は伸ばせそうです。
○6 エスカミーリョ(セン4、佐藤茂厩舎)も前走は金沢に来て初めての1700メートル戦でしたが、先団を見ながらレースを進め、直線に入ると脚を伸ばして、逃げたウインペルセに1馬身差まで詰め寄りました。ウインペルセを捕らえることはできませんでしたが、こちらも1700メートル戦を1分47秒8の破格の時計で駆けており、距離は延びた方が良さそうです。夏場は馬体重の維持に苦しみましたが、ここに来て480キロ台まで回復しており、連日追い切りをこなすほど元気いっぱいです。昨秋に中央未勝利から金沢入りしてまだ4着以下はなく、安定感ではウインペルセを上回っています。堅実な差し脚でA級に入っても好勝負できそうです。
▲1 ダブルアタック(牡3、金田一昌厩舎)も重賞以外ではまだ馬券絡みを外していない堅実派です。こちらも今回からA級入りとなりますが、前走のB1級一組でも前を行くウインペルセとエスカミーリョに離されながらも、直線外から脚を伸ばして3着は外しませんでした。以前に比べて距離延長にも対応できるようになっており、ウインペルセが失速する展開になれば、エスカミーリョと直線叩き合って首位争いできそうです。
△5 ウインコマチ(牝4、中川雅之厩舎)は前回のこのクラス(1700メートル)で、直線外から脚を伸ばして2着に入り、半年ぶりに連絡みしました。10月に戦列復帰してからは走るごとに調子を取り戻してきており、今回も直線の追い比べ勝負になるなら、混戦の次位争いから抜け出してきそうです。
△4 ガクチカキッズ(牡10、堀場裕充厩舎)は前回のA2級一組でウインコマチの次位争いに敗れてまたも3着でしたが、4コーナーでは2番手まで浮上して見せ場はありました。引き続き年齢を感じさせない動きを見せており、勝負どころから一気にコーナーを駆け上がって浮上してきそうです。
(文/中部地方競馬記者クラブ)