笠松
2024年12月29日
実力派ベストフラワーが軸「岐阜新聞・岐阜放送杯」(笠松競馬)
12月29日(日)の笠松競馬メイン第10レースは「岐阜新聞・岐阜放送杯」(笠松所属馬限定3歳オープン、笠松競馬場1400メートル)。
笠松所属馬による限定戦も準重賞とあって、好素材が多くスタンバイ。ハイレベルなV争いだが、中心は遠征重賞の金沢・徽軫賞でも好勝負を演じた実力派◎9 ベストフラワー(牝3、笹野博司厩舎)。最内1枠スタートで発馬が甘くなり、不利な後方からのレースを強いられたが馬群を縫うように鋭く追い上げ、古馬相手に4着に食い込んだ走りは大いに評価できる。兵庫在籍時に11戦5連対を果たしたように能力の裏付けも十分。移籍後の当地2戦はともに好位キープから早めに抜け出し快勝で決めている。レースセンスがあり、勝負強さも兼ね備える実力派が軸馬にぴったりだ。
上昇度ナンバーワンは○5 キスリング(牝3、田口輝彦厩舎)。夏前までは好勝負しても勝ち切れない走りが少なくなかったが、休養を経て走りが一変。格付け後の近3戦はすべてシャープな切れ一撃で3連勝。特に前走のA級3組特別は1枠スタートから一度後方に下げ、外に持ち出して豪快まくりで仕留めた力強い好内容。ひと夏を越えて本格化ムードが漂い、4連勝をうかがう。
転入後、11戦パーフェクト連対を誇る▲8 ゼンダンキズナ(牝3、笹野博司厩舎)も差はわずか。そつのないレース運びと位置取りから決まって差し脚を伸ばすレース巧者だ。距離やメンバー、流れを問わず、馬券に欠かせない1頭と言える。
一気に相手強化の一戦だが、前走の優秀な勝ち時計から潜在能力高い△7 シェリングフォード(牡3、川嶋弘吉厩舎)も軽視は禁物。
(文/中部地方競馬記者クラブ)