金沢
2025年03月17日
決め手上位メタルスパーク「がんばってます能登特別」(金沢競馬)
3日間連続開催で幕開けした2025シーズンの金沢競馬。3月17日(月)のメインカードは最終第12レースで争われる「がんばってます能登特別」(A2級一組、金沢競馬場1700メートル)で、追い切りで反応の良さが目立っている中央2勝クラスからの転入馬が、金沢でどんな走りを見せてくれるか注目を集めます。
◎10 メタルスパーク(セン8、加藤和義厩舎)は5歳以降、主に芝の中距離戦を使われて中央2勝クラスで3着が最高でしたが、未勝利脱出、1勝クラスを勝ち上がったのはいずれも東京のダート1400メートル戦で、ダート戦には適性があります。その上芝コースでも先手を奪うスピードも見せていたことから、地方の小回りコースは合いそう。2月中旬まで使われていたことから冬毛も抜けて仕上がりは問題なく、追い切りではパワフルな動きを見せています。もまれる心配がない外枠に入ったのも歓迎で、逃げた馬を射程圏内にとらえながら外目から追走できれば、決め手の違いで直線抜け出してきそうです。
○1 ハガネ(牡5、藤田弘治厩舎)は元中央1勝馬で、昨年末には今回と同じA2級一組の1700メートル戦で連続3着に詰め寄っています。冬場は北陸・東海・近畿の白銀争覇(笠松1900メートル)へ挑んで先手を争う積極的なレースを試みましたが、2周目向正面で手応えがいっぱいになってしまい最下位の11着に沈みました。その後は金沢に戻って立て直しが図られ、今月に入ってからは連日追い切り時計を出すまでに回復しています。走り慣れている地元の1700メートル戦に戻り、自己条件戦ならしっかり巻き返したいところです。
▲3 ウインペルセ(牡5、佐藤茂厩舎)は昨年終盤のB1級一組で1700メートル戦を1分47秒台の破格の時計で逃げ切った快速馬です。その後A2級一組へクラスが上がってからは先手を奪えず6、4着と馬券に絡めていませんが、冬休みでリフレッシュした今回は変わってきそうです。すでに昨年並みの追い切り時計で動いており、他馬を抑えて先手を主張できれば、そのまま逃げ切りもあるかもしれません。
△4 イルミネーター(牡8、高橋俊之厩舎)も中央ダート2勝馬でメタルスパークと実績面でそん色はありませんが、昨年末に金沢入りしているのに調教で気難しい面を見せて追い切り時計が出ていないのは気になります。しかし中央ではダート中距離戦を多く使われていたことから1700メートル戦は合いそうで、実戦になれば変わってくる可能性もあります。
△5 イスカンダル(セン6、井樋一也厩舎)も中山のダート1800メートル戦で未勝利、1勝クラスを脱出している元中央ダート2勝馬です。昨年11月に金沢入りしてからまだ馬券絡みはありませんが、冬休みでレース間隔が空いた今回は好走のきっかけがつかめるかもしれません。
(文/中部地方競馬記者クラブ)