金沢
2025年03月30日
豪脚うなるかマンガン「スプリング特別」(金沢競馬)
土、日曜日の2日間連続で開催されている3月最後の金沢競馬。30日(日)のメインカードは最終第11レースの準重賞「スプリング特別」(A1級二組・A2級、金沢競馬場1500メートル)です。4月13日に行われる今年初めての重賞・金沢スプリングカップ(4歳以上、1500メートル)のトライアル戦になっており、優先出走権を巡ってフルゲート12頭で争われます。
◎4 マンガン(牡8、中川雅之厩舎)は転入初戦のA1級二組(1700メートル)で、直線大外から矢のように伸び、勝ったリケアマロンを3/4馬身差まで追い詰めての2着でした。スタートダッシュが付かず後方からの追走になり、道中もムチが飛びっぱなしの手応えでしたが、直線に向いてからの豪脚は南関東で8勝を挙げた元オープン馬の底力を感じました。引き続き追い切りでは手綱を抑えきれないほどの力強い動きを見せています。1500メートル戦はやや短い気もしますが、追走であまり後方に置かれずに4コーナーへ突入できれば、再び怒濤の追い上げが期待できそうです。
相手は同じく南関東から移籍して転入初戦勝ちを飾った○1 ペガサスターボ(牡8、井樋一也厩舎)です。開幕戦のB1級一組(1500メートル)は3コーナー手前から内を突き先頭に立ったホウオウジュレップがそのまま押し切るかと思われましたが、直線で追うごとに差を詰めてゴール手前で一気に抜き去った勝ちっぷりには驚かされました。南関東での実績はマンガンには見劣りますが、中央2勝クラスから南関東へ転入して堅実な差し脚を武器にB2クラスで馬券に絡んでいました。今回からA級入りとなりますが、引き続き1500メートル戦を走れるのは有利で、マンガンが追走に手こずって仕掛けが遅れるなら、先にゴール前抜け出すシーンは十分に考えられます。
▲10 クールドレーヌ(牝6、高橋俊之厩舎)は昨年終盤に3連勝を飾った上がり馬です。冬休み明けになりますが乗り込みは目立っており、27日の本追い切りでは馬なりで4ハロン50秒を切る好時計をマークするほどの順調な仕上がりを見せています。どんな位置取りになってもしっかり差してくるのが強味で、南関東からの転入馬2頭が相手でも上位争いは可能です。
△12 ダブルアタック(牡4、金田一昌厩舎)は開幕戦のA1級二組でゴール前で大外から伸びてきたマンガンには交わされましたが、混戦になった次位争いには加わって3着を死守しました。今年もしぶとい走りは健在で、得意な1500メートル戦ならさらなる上積みが見込めます。
△3 ダヴァンティ(牝4、佐藤茂厩舎)は約4カ月半ぶりの休み明けとなりますが、追い切りの動きは目立っています。今季からA級入りとなりますが、素質の高さで好勝負を演じて復調のきっかけをつかみたいところです。
(文/中部地方競馬記者クラブ)