金沢
2025年04月15日
フェイマスグラースとオルダージュが再対決「鶴仙渓特別」(金沢競馬)
今週も日、火曜日で開催されている金沢競馬。15日(火)の注目カードは第11レースで争われる「鶴仙渓特別」(B2級一組、金沢競馬場1400メートル)で、他地区から転入してきた新しい顔ぶれもいますが、今季初戦から活躍している好調馬たちが人気を集めそうです。
◎10 フェイマスグラース(牝4、佐藤茂厩舎)は今季初戦のB2級四組戦(1400メートル)で逃げた馬を直線半ばでかわして、冬休みを挟んで連勝を飾りました。C2級からB2級へ大幅にクラスが上がっても問題なし。昨秋に中央未勝利から転入してきて5戦3勝、2着1回とまだ底を見せていません。連闘を避けたため1カ月ほどレース間隔が空きましたが、中間には2本の追い切りを消化して直線の動きは上向いています。相手はさらに強くなりますが、今回も逃げる馬を見ながら好位からレースを進めることができれば、直線抜け出しが図れそうです。
○7 オルダージュ(セン9、川添明弘厩舎)は転入初戦のB2級四組戦ではフェイマスグラースの8着(同着)に沈みましたが、前走のB2級六組戦(1400メートル)では追い通しの手応えながら直線内を突いて先頭に立つと、後続を2馬身半離して押し切りました。中央の短距離戦で3勝し高知でも勝ち負けしていた実績から、金沢B2級なら活躍しても不思議ではありませんが、前走の一変ぶりには驚かされました。まだしっかり追い切りをかけられるほどの状態ではありませんが、転入初戦からコンビを組む沖静男騎手も手の内に入れてきており、1400メートルなら再び底力の違いを見せてくれるでしょう。
▲2 ワレハカゼノコ(牡5、加藤和義厩舎)も今季は好レースが続いています。前走のB2級二組戦(1500メートル)はゴール板で勝ち馬に並ばれてしまいハナ差の2着でしたが、4コーナーを外から一気に駆け上がり直線先頭へ躍り出た時には勝ったかと思わせました。昨秋に伸び悩みましたが、ひと冬を越えて立ち直っており、5勝を挙げている1400メートル戦に戻ってV奪還が期待されます。
△9 ドンリュウスター(牡4、高橋俊之厩舎)は前走のB1級三組戦(1400メートル)で直線だけで3着まで伸びて馬券圏内を外しませんでした。どんな展開になってもひと脚使えるのが強みで、今回も次位争いが混戦になるなら直線しぶとく脚を伸ばして浮上してきそうです。
△6 シュンプウ(牡4、佐藤茂厩舎)は3月のB1級三組戦で2着とドンリュウスター(3着)に先着しています。レース中に鼻出血を発症していたため前開催は出走できませんでしたが、中間には3本の追い切りを消化して順調に乗り込まれています。アクシデント明けになりますが、持ち前のスピードは発揮できる状態といえます。
(文/中部地方競馬記者クラブ)